祝いと恐怖
またしてもずいぶんと更新の間が空いてしまいすみません。昨夜のサッカーアジアカップ準決勝サウジVS日本戦、勝って夢のイラクとの決勝戦か?!とドキドキして観てたので、負けてちょっとしょんぼり。勝ったイラクでは相変わらず実弾祝砲の雨なんだろうなあと、喜びと心配で複雑でもある。前回バグダードで祝砲体験したときには、冗談抜きに死ぬかと思った。実際流れ弾で死ぬ人も多いので、嬉しい気持ちはわかるけど本当にやめてほしい。
約一年ぶりでイラクに戻った友人からのメールでも、街に繰り出し決勝進出を祝い踊る人々の写真が送られてきた。この日ばかりは誰もが毎日の恐怖と苦悩を忘れて、警察とすら一緒に踊っていたという。(写真はイラク北部モースルにて)
ほっとするのもつかの間、路上に放置された遺体の写真も同時に送られてきて言葉を失う。バグダードの家族は全員モースルに避難してきたようだ。家を守ると一人踏ん張っていた父親も、もはや限界だと言う。家族から聞いた悪夢のような日常の数々は、あまりの量でとてもいまここに書ききれないし、読んだばかりでそんな心の余裕もない。祝砲をやめてもらう以前の問題なのだ。
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