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June 14, 2007

イラク人であるということ(友人@ヨルダンの場合)

イラク人画家ハニさんの新居@アンマンにて
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5月18日、フランスからきたイラク人スタッフ、サラマッド&アマラ夫妻と合流。空港の入国審査では、フランス人アマラとの結婚証明書、帰りの航空券など、必要な書類をきちんと揃えていたにもかかわらずはじめは入国を拒否されたという。押し問答の末にアマラが呼ばれて、彼女のもつ書類と突き合わせてようやく信用してもらった。今回は予算不足からサラマッド一人だけで来る予定だった。直前に安い航空券が手に入ったので、こうして二人で来られたわけだが、もし彼一人だったら入国できなかっただろう。

ヨルダン政府がイラク人の入国を制限しはじめてからもうずいぶん経つが、訪れる度に厳しくなっていると実感する。3月にカーシムを日本に招聘したときも、結局ヨルダン経由は不可能だった。以前は宿泊客の9割以上をイラク人で占めていた定宿のガーデンズホテルでも、今ではイラク人は十数人しか泊まっていないという。

2003年のイラク占領から、初めは裕福なイラク人が次々にヨルダンに移住してきて、土地や家を買い漁り物価が高騰した。やがてイラク国内の治安悪化にともない、貧しい人々も命からがら国境を越えるようになり、ヨルダン国内のイラク人の数は、70万とも100万人とも言われるほど激増。私もアンマンを訪れるたびに、街で飛び交うイラク方言の多さには驚かされてきた。やがて物価の変動のみならず治安悪化の問題もあってか、イラク人の入国は制限されていって、2005年にアンマンの高級ホテルで発生した連続爆破事件の犯人がイラク人とわかってからは一気に厳しくなっていった。今ではお金のないイラク人のヨルダン入国はほぼ不可能になっている。

厳しくなる前にヨルダンに移住できたハニ一家のような場合でも、今では一度ヨルダンを出国するともう入国できなくなってしまう可能性がある。彼の場合は現在ヨルダンで仕事を持っているし、そのおかげで1年間の滞在ビザも持っているのでこれまでは大丈夫だったが、今後は新しく発行されたGという種類のパスポート所持者以外は全てはねられると聞いて更新手続き中だ。それが終わらないと手術のためシリアの病院に来た母の見舞いにすら行けないという。もちろんただ入国が厳しいというだけでなく、ヨルダン人のイラク人に対する風当たりも冷たくなっているという。これだけ数が増えれば、仕事にあぶれるやっかみもあるのだろう。「ヨルダン人のみ」という求人広告も増えてきたようだ。

19日にはタクシーでアンマンからシリアのダマスカスに移動。ヨルダン国境ではサラマッドの出国手続きに時間がかかる。入国はもちろん、出国すらイラク人というだけの理由でこうだ。どこに行ってもこれだから、もうイラク国籍なんて変えてしまいたいとこぼす。

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Comments

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Posted by: canada goose | January 04, 2014 at 10:11 AM

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