
*京都、等持院にて修学旅行の女子中学生に囲まれ御機嫌のハニ&シルワン
パソコンが完全にいかれてしまいしばらく更新が滞っていました。9月29日から始まったイラク人画家招聘企画の怒涛の10日間もあっという間に過ぎ去り、二人の友人、ハニ&シルワンは無事ヨルダンのアンマンに到着しております。日本でお世話になったみなさんにくれぐれもよろしく、そして本当にありがとうと伝えてほしいとのことです。
滞在中の詳しい報告は次回会報で、また事務局高瀬のブログなどで少しずつ発表いたしますが、取り急ぎこの度の来日企画にご協力してくださったみなさま、本当にお疲れ様、そしてありがとうございました。いろいろ大変なこともありましたが、おかげさまで振り返ればとても愉快で素敵なときを過ごすことができました。
1日東京での初日イベントは、私ども事務局の準備不足がもろに出てしまいましたが、手伝ってくださった皆さんのおかげで何とか形にはなりました。そして2日展覧会初日も昨年ほどではないにしても後半はずいぶん人も集まり、イラク大使も駆けつけてくれて、賑やかで温かいパーティーを迎えることが出来ました。
そして3日京都のイベントでも、やはり準備に時間がなかったにもかかわらず、京都&大阪の会員のみなさんが実行メンバーとして尽力してくださったおかげで、平日にしてはずいぶんと人も集まり、取材も多く、天気にも恵まれたので夜は鴨川ほとりでもほっこりできて、ハニ&シルワン二人とも大変ご満悦な様子でした。(京都でのイベントの関連記事)
翌日は高瀬のお父さんの案内で京都観光。妙心寺、仁和寺、金閣寺、そして比叡山とまわり、京都の歴史と文化、そして美に酔いしれていました。あいにくの雨も彼らにとっては珍しいようで、水墨画のような風景に驚嘆し子どものようにはしゃぎまくっていました。今回の滞在は彼らの創作意欲も大いに刺激したようで、和紙なども買い込んでいました。今後の作品がまた楽しみです。
5日に東京に戻り、7日は銀座の展覧会最終日。6日までは大雨が続きギャラリーへの客足も遠のいていたのですが、最終日は天気もよく、多くの人が訪れてくれて、おかげさまで作品も合計4点売れました。また、京都のイベントで出会った現代アラブ文学研究者の岡真理さんも来てくれて独占インタビュー。イラク人の原風景となっている生命の樹ナツメヤシの話を中心に、彼らのアートの哲学をさらに奥深いところまで聞くことができました。「イラクで今もなお多くの人間の生が破壊されているこのときに、文学にいったいなにができるのか?」という根源的な問いをテーマに現在アラブ文学に携われている岡さんと、芸術とは証言記録であり、また歴史そのものだと語るハニ&シルワンとの対話は、実に刺激的で示唆に富み、これまで私の活動の中で通奏低音のように鳴り響き続けている問いとも深く共鳴するものでした。
結果的には二人とも今回の滞在に大変満足してくれて帰国の途に着きましたが、さて心配なのは決算です。今回の企画諸事情からイラク&周辺地域での活動直後に重なってしまったので、はじめから困難は予想していたのですが、一段落して恐る恐る算出してみればなんと賛同金は目標の50万円には遥かに及ばず13万円弱と、およそ35万円の大赤字となってしまいました。絵の売り上げでいくらかまかなえても、20万円以上は不足していたので、現在事務局運営費で補填している状態です。よって、引き続き賛同金のご協力は大歓迎です。なんとか越冬できますように、どうかみなさまの温かいご支援をよろしくお願いします。
賛同金:個人一口1000円~/団体一口3000円~
賛同金振込先:郵便振替 00160-2-647637
口座名:PEACE ON
備考欄:「イラク人来日企画賛同」とご記入ください。
イラクの情況はますます悪くなる一方ですが、こうしてたとえ小さくとも文化の架け橋を共に作り上げていけるということは、お互いの未来にとって大いなる希望だと、この度の企画を通して改めて気づかされました。いにしえからの美を継承する屈せざる芸術家たちと、彼ら、彼女らを支える全てのみなさまとの出会いに深く感謝いたします。
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