レバノンへ今最も必要な人道支援とは
9日文京区民センターでのイスラエルのレバノン侵略を問う緊急集会に続いて、11日の東上線上福岡駅前での緊急集会にも参加して少し発言してきた。先月からこれまで3回ほどイスラエル大使館前の抗議にも参加してきて、ここにきて少しずつ反対の声も高まってきたようにも感じるが、残念ながらこの日本からの声は国際世論を動かすほどの力には程遠い。以前は武器をとり闘っていたヨルダンの友人も、今はレバノンへの人道支援活動のため奔走しているが、なぜ世界はこの蛮行を止められないんだと憤懣やるかたない。その友人から、何とかいっしょに支援出来ないかと相談を受けていて、今後のスケジュールなど調整しているものの、さすがに緊急の支援となるとレバノン現地パートナーと連携しての長年の活動経験のあるNGOを通して行ったほうが効率もいいので、ちょうど先日集会でご一緒した「パレスチナの子どもの里親運動(JCCP)」のレバノン緊急募金を、この場を借りてお知らせします。
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募金先(郵便局振替口座)
口座記号番号 00120-0- 112249
加入者名 パレスチナの子供の里親運動
(通信欄に「緊急募金」とお書きください)
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JCCPは1984年から現地のNGO(ベイト・アトファル・アル・ソムード)を通じてベイトのパレスチナ難民キャンプに支援を続けてきたNGOです。PEACE ONでも、先日の勉強会で岩手の会員「瑠璃屋」さんが送ってくれた手作りのケーキなどを会場で販売し、その売上を全てここに募金しました。ぜひともご協力お願いします。
もちろんあらゆる支援が必要なのだが、今最も必要な支援とは何だろうか?イラク戦争中、訪れた病院のドクターに、「薬やドクターは足りていますか?今最も必要な支援は?」と尋ねたとき、「今最も必要な支援は、この戦争をとめることだ」と言われたことが忘れられない。
あのイラク戦争だって止められていればこんなに人が死ぬこともなかったし、ここまで支援で大変な思いをしなくてもすんだことだろう。いくら支援をしたところで、戦争が終わらなければ、いつまでたっても同じことの繰り返しなのだ。
ここにきてやっと国連安保理で戦闘の完全停止決議が採択されたが、数時間後、あざ笑うかのようにイスラエルの攻撃は続いている。(関連記事)国際世論はあくまでも即時停戦の圧力をかけ続けていかなければならない。戦争を止めることが、今最も必要な人道支援なのだ。
ところでバグダードへ向かった現地スタッフのサラマッドから、無事モースルに戻ったと連絡があった。とりいそぎ報告まで。
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Comments
Peace On の主催でイスラエル大使館抗議行動しよう。
Posted by: kame | August 13, 2006 12:40 AM
サラマッドさん、無事モースルに戻ったのですか。やっぱり強運の持ち主ですね。
神様に毎日毎日強運に感謝できるように、ご家族みんなに無事でいてもらいたいです。
Posted by: うだすみこ | August 13, 2006 01:34 PM
Kameさん、
お、さすがウォッチャー。まずは入会します?
うだすみこさん、
アルハムドゥリッラー(神のおかげで)と本人も感謝していました。みんなが無事を祈っているとも伝えてあります。ところでバグダードはもうゴーストタウンのようだそうです・・・。
Posted by: YATCH | August 15, 2006 03:11 PM
私の住む小さな町でも原爆忌と終戦記念日の今日、
「平和の鐘を鳴らそう」とお寺で鐘をならす行事が
あり、参加してきました。
「今、もっとも必要な支援は戦争を止めること。」
胸に刻みます。
強大な権力を持ち、それを意の欲するままに恐れもなく行使する首相にわたしは恐怖を感じます。
恐怖を感じるからなにも言わないのではなく、恐怖するからこそ、意見していくことが私のできることです。
YTACH、残暑お見舞い申し上げます。お体大切にしてください。
Posted by: 千代 | August 15, 2006 04:55 PM
千代ちゃん、
東京も暑いけど、徳島はさぞ暑いことでしょう。今宵は幾分過ごしやすい札幌で、あのバグダードの熱い夜を夢見ています。
Posted by: YATCH | August 19, 2006 01:00 AM