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July 28, 2006

学習会のおしらせ

昨日はイスラエル大使館前での抗議のあとイラクでの殺戮を止めるための署名集計&打合せ、今日はこれからの講演準備に追われていて慌しく、なかなかブログを更新できていませんでした。取り急ぎ明後日の学習会のおしらせをひとつ。

★第3回PEACE ON LEARNING「ザルカウィとは何だったのか?-混迷のイラク情勢とこれからを考える-」

去る6月8日、イラク聖戦アルカイダ機構の指導者アブムサブ・ザルカウィ氏が、米軍の空襲によって死亡したと伝えられました。
複雑に絡み合った今日のイラク情勢は、とてもザルカウィだけで読み解けないにせよ、かれの存在を無視しては語れないのも事実です。誘拐、斬首、自爆攻撃など数々の事件を引き起こし、イラク混迷の一因となっていた「ザルカウィ現象」とはいったい何だったのか?
第1部では、ザルカウィ研究のエキスパートであるジャーナリストの村上和巳さんをお迎えし、その実態を追求して、イラクの現状を把握します。また第2部では、PEACE ON代表の相澤恭行を交え、「ザルカウィ後」を討論、イラクのこれからを語ります。
イラクの現在と未来を考えるためにも、今あらためてザルカウィについて突き詰めたいと思います。みなさまのご参加をお待ちしています。

日時:7月30日(日)14:00(開場13:30)
場所:本駒込交流館 3階和室A・B
(東京メトロ南北線本駒込駅2番口右へ5分)
講師:村上和巳さん(フリージャーナリスト・PEACE ON会員)
資料代:500円

■講師プロフィール
村上和巳(むらかみかずみ)
 1969年宮城県生まれ。中央大理工学部卒。医療専門紙記者を経てフリージャーナリストに。旧ユーゴ紛争、インドネシア・アチェ紛争、イラク紛争の現地取材を中心に国際紛争、軍事問題、生物化学兵器問題を専門としているほか、サイエンス分野の取材・執筆にも取り組む。
 著書に「化学兵器の全貌」(三修社・アリアドネ企画)、共著書に「戦友が死体となる瞬間-戦場ジャーナリスト達が見た紛争地」(三修社・アリアドネ企画)、「タリバン戦争の謎」(祥伝社)、「生物兵器テロ」(宝島社新書)、「自衛隊交戦!」(宝島社文庫)などがある。
★ザルカウィ関連執筆記事
「残虐イラク 邦人断首殺害団の全貌」(実話マッドマックス・2005年1月号)
「徹底検証・人質殺害映像 イラク聖戦アルカイダ機構の実像」(軍事研究2005年6月号)
「追い詰められるイラク聖戦アルカイダ機構」(軍事研究2006年1月号)
「ザルカウィ爆死真相・米軍空爆作戦に協力した元腹心がいた『親友の母を殺した者への宣戦布告だ』」(週刊アサヒ芸能・2006年6月29日号)

※参加ご希望者はPEACE ON事務局までご連絡ください。


また、当日夜から以下のイベントもあります。

~イラクの環境調査員、医師が語るDU被害の実態~
現場からの証言

ICBUW広島大会(8月3~6日)に先がけ東京の市民に向けてのメッセージ

pre-ICBUW HIROSHIMA

米国や日本の政府そしてWHOさえDU(劣化ウラン)と健康被害の因果関係を認めようとはしない。
DUのもたらす健康被害とは 何なのか? 現地で活動を続ける2人のイラク人がその実態を明らかにしDUの真実に迫る。

報告者
ジャワッド・アル-アリ博士:腫瘍学。バスラ教育病院・がんセンター所長。子どもの白血病増加など、劣化ウラン被害を国際社会に向け最も声高に訴えてきている医師。

カジャック・ヴァルタニアン:環境放射能測定の専門家。バスラ環境局研究員。湾岸戦争以降、バスラ地域にて劣化ウラン汚染調査に関わり、現在は、戦争による環境汚染問題に取り組む市民グループの中心メンバーでもある。

7月30日(日) 午後6時(開場5時半)
平和と労働センター8F全日本民医連会議室 (御茶ノ水駅徒歩10分)
参加費:1000円

主催:ICBUW広島大会を支える実行委員会
協力:民医連、JIM-NET、イラクホープネット、NO DU! NET
お問い合わせ:cadu_jp_news@yahoo.co.jp

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July 20, 2006

レバノン攻撃に反対する国際署名

「レバノン受難」をUPしたとたんに、いくつかのMLからイスラエルのレバノン攻撃に反対する国際署名のおしらせが回ってきました。
Save the Lebanese Civilians Petition
http://julywar.epetitions.net

FirstName(名)、LastName(姓)、Email(メールアドレス)を半角ローマ字で打ち込み、すぐ下のSIGN PETITIONのボタンをクリック。画面が変わり、確認のためのメールを送ったことがしらされます。その確認メール(件名:Please Confirm Your Signature)が届いたら、長いURLをクリックして署名完了です。


むむむ、すでに6万人に達する勢い・・・。

先達てもおしらせした「イラクでの殺戮を止める署名」は、期日(7月末)が迫っているというのにまだ1300を超えたばかりです。こちらも引き続きご協力おねがいします。

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レバノン受難

レバノンでの暴力が止まらない。6月下旬からのイスラエル軍のガザ侵攻に気を揉んでいる矢先に、レバノンのイスラーム教シーア派民兵組織ヒズボッラーによるイスラエル兵2名の拉致をきっかけに始まったイスラエル軍によるレバノン侵攻。イスラエル、ヒズボッラー共に、捕虜解放という妥協の余地のない停戦条件を掲げていて、暴力の応酬はやむ気配を見せず、報道ではすでにレバノンで300人近く、イスラエルでは25人ほどの死者が出ているという。(参考記事

ヒズボッラーにはイランとシリアが武器を提供するなどして協力していると、アメリカ、イスラエルが非難を強めている。このまま戦況が長引いて、仮にイラン、シリア両国が巻き込まれていく状況になれば、やがて中東での全面戦争に発展というシナリオもあり得るのではないか。さすがに国際社会も調停に向け動きはじめてはいるとはいえ、イスラエルのガザ侵攻を非難する国連安保理非難決議案を毎度おなじみの拒否権で葬り去ったアメリカのせいか、どうも足並みが揃わない。プレスリー気取りの首相は、独自と言われる中東和平構想を土産にイスラエル、パレスチナ、ヨルダン詣でに出かけたものの、調停には何の役にも立っていない。この国ではテポドン狂瀾劇がやっと一段落したかなと思っていても、思いのほか報道もおとなしい。イラクをはじめ、中東は全て過去の話になってしまったかのようだ。

いずれにしても、報道ではやはり政治的なものばかり。やはり爆弾を落とされている側にいる市井の民の声を聞きたいと、昨年、レバノンのハリーリ前首相が爆殺された現場で出会った大学生にメールをしたが、すでに使われてはいないようで返ってきてしまった。先々月イラクから帰ってきたばかりのヨルダン人の友人は、「これは何としても止めなければ。心配しないで。戦いに行くわけじゃない。人々を助けに行くんだ」というメールを残してベイルートに旅立ったまま、その後の連絡がつかないままだ。

*参考まで昨年の日記から「日帰りベイルートの旅     」

イスラエルの各閣僚に攻撃中止要請をするくらいしかできていなく、もどかしさが募るばかりだが、そんな中でもイラクの友人からは休みなく状況を伝えるメールが届く。何一つ終わってはいないのだ。

Imgp3939_1

*写真は昨年2月ベイルート訪問時ハリーリ前首相爆殺現場にて地元大学生と

●以下参考までにイスラエル政府に対する要請とあて先
アムネスティ パレスチナ情報センター

また、レバノン情勢は、以下のサイトが詳しいです。
ベイルート通信 

おまけに、イスラエル軍の反戦サイトと、
それをサポートする署名のサイト

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July 13, 2006

ワールドカップとマハディー軍

先週の話になるが、しばらく連絡が滞っていたイラクの友人の一人からやっとメールが届いた。彼自身は無事だとのこと。しかし、やはり全体的には全てにおいて状況は悪化しているようだ。

「今やここイラクでは誰一人として普通の生活を生きることが出来ていない。水もガソリンも灯油も、もう何もかもが足りないよ。電力事情はどんどん悪くなっていて、もう最悪。特にサッカー好きのイラク人にとっては、テレビでワールドカップもろくに観られないし、ホントたまらないよ・・・」

先日イタリアの優勝で幕を閉じたワールドカップサッカー。中学時代はサッカーに燃えた日々を過ごした自分も、やはりワールドカップがはじまると血が騒ぐ。今回も日本戦のみならず決勝トーナメントはほとんどの試合を観戦したので、国内にいながらにして時差ぼけ状態だった。ちなみにイラク人は大のサッカー好きである。3年前の米軍侵攻時ですら戦況が一段落するとサッカーに興じるちびっ子たちがいて驚いたものだ。しかし一日数時間しか電気が来ない状態では、ワールドカップ観戦どころではないだろう。(他にも放映権の問題で限られた人しか観られないという報道もあったが)

「町中どこに行こうが銃声が聞こえるんだ。誰が撃ってんだかわかりゃしない。米軍、警察、イラク軍、マハディー軍(シーア派ムクタダ・サドル率いる民兵)、ギャング、酔っぱらった狂人・・・。先日は近所で一時間以上も銃撃戦。しかも早朝4時。とても眠れたもんじゃない。後で知ったけど、それは米軍とマハディー軍との戦闘だった」

ちなみに彼はバグダードのシーア派地区のカズミアに住んでいる。どうしても自分の友人はスンナ派が多いので、これまで寄せられた情報はスンナ派の見方に偏っているのだろうかとも思っていたが、やはりシーアの友人の置かれた状況も同様に深刻である。

「とにかく僕自身は大丈夫だし、家族も問題ない。昨年、妹がある暴力行為に巻き込まれて殺されたこと意外は・・・。これについてはこれ以上何も話したくはないけど、ただ、聞かれたことにはちゃんと答えなきゃね」

彼とは戦争前からの付き合いだ。これまでも友人の知人、友人の友人が殺されたという話はよく聞いてきたが、最近はついに友人たちの家族にまでその死の足音が及んできている。何ひとつ言葉が見つからないままに、そのまんまの気持ちで返信すると、

「大丈夫、気にしないで。イラクで死はとても普通のことになっているから・・・」

「ひとついい知らせがあるんだ。数日前、人文科学の修士号を取得したよ。そして大学の教授になる資格を得たから、きっと文学の翻訳など教えることになると思う」

日本のアニメが大好きだという彼と戦前に「ドラえもん」の話で盛り上がったことを思い出す。当時から、漫画家か、文学に携わる仕事がしたいといっていた。こんな状況の中でも夢がひとつかなって、嬉しい限りでもあるが、昨今イラクでは大学教授や医者などの知識人が誘拐、殺害が相次いでいることを考えるとやはり心配にもなる。(2003年からすでに医師が約300名、科学者が約100名、大学教授は80名以上が殺害されている。)

「追伸:サッカーの日本対ブラジル戦は素晴らしかったよ。特に前半のあの先制ゴール。あんな素敵なプレイを観られて、ホント嬉しかった・・・」

全く、どこまでも日本贔屓なやつである。そういえば自衛隊派遣に関しても、「だって武器を持ってきたら、抵抗勢力にとってはどう見たって敵だよ。一人でも日本人が殺されるのは見たくないんだ・・・」と言って最初から反対していた。

サッダームを追い出してくれたからと言って、しばらくは米軍の駐留を肯定していた彼も、先日お知らせした「アメリカにイラクにおける暴力を止めることを求める緊急嘆願書」を紹介すると、「これは素晴らしいことだ。友達にも伝えたよ。何らかの効果があることを願う」と言って、早速署名してくれた。

ところで先ほど話にも出たマハディー軍はここのところもっぱら評判が悪い。もはやムクタダ・サドルのコントロールは効かないのだろうか。それともサッカー嫌いと噂されるムクタダが、ワールドカップの熱狂に切れて暴発しているのかとすら思ってしまう。つい最近も、サドルシティで起きた爆弾テロやシーア派モスク爆破などへの報復と見られるスンナ派住民への大量銃殺事件が起きたばかりだが、ドーラ地区に住む現地スタッフの弟からの連絡によると、マハディー軍はハイ・アル・ジハード地区で50人以上殺害した後、警察、そしてイラン人までいっしょになって、アダミア地区、そしてドーラ地区にも攻撃を仕掛けようとしているということで、ドーラでは武装した若者たちが自警団を組織して道路を封鎖しているようだ。フランスから兄が携帯に電話すると、もう一人の弟と二人でちょうど屋上で見張りをしていたらしく、今ドーラはあの3年前の米軍侵攻時以上の緊張に包まれていると言う。両親はモスルに、妹たちはバグダード郊外の祖父の家に避難している。兄は4、5時間おきに電話をかけて、弟達の安否を確認している。

やはりこれではとてもワールドカップどころではない。

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July 08, 2006

JAALA 第15回 日本アジア・アフリカ・ラテンアメリカ交流美術展のおしらせ

上野の東京都美術館で、下記の美術展開催中です。
LAN TO IRAQからもイラクアート一挙8作家21点を出展。
(展示の様子はPEACE ONのHPで)
イラクアート未体験の方はこの機会にぜひ!
明日のシンポジウムには私もパネリストとして参加します。

「第15回 日本アジア・アフリカ・ラテンアメリカ交流美術展」

会期:7月8日(土)~16日(日)10:00~17:00(入館16:30まで)
会場:東京都美術館 全彫塑室
入場料:500円
主催: 日本アジア・アフリカ・ラテンアメリカ交流美術家会議
協力:芸術文化振興基金・駐日台北経済文化処・駐日パレスチナ代表部・中和ギャラリー

●9日(日)14:00~美術館会議室 シンポジウム
パネリスト:針生一郎(評論家・原爆の図丸木美術館館長・和光大名誉教授・日本美術評論家連盟会長)
李長俊(美術評論家・国際美術評論家連盟台湾名誉会長・米イリノイ大現代美術史博士)
相澤恭行

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