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September 29, 2005

日記まとめて三日分

アンマンで元気でやってます。ちょっと忙しく時間がないので三日分簡単にまとめてUP。

25日 日本大使館にて

イラク人のビザの申請に関する相談があり在ヨルダン日本大使館へ。イラク戦争中の人間の盾、そして昨年の人質事件などを通して、やはり皆さん私のことは良くご存知でいらっしゃる。ちょっとお話ししたいというので、閉館までイラクの現状などについてまで情報、意見交換をした。イラク人が日本に来る際は、北回りではなく南回りのほうが手続きに時間もかからず、彼等も嫌な思いをせずにすむとか、参考になる意見もいただいた。ヨーロッパ諸国などを経由する北回りだと、乗り継ぎだけなのにイラク人というだけでトランジットビザを要求されたり、持ち物検査等に時間がかかったりするらしい。ここを経由して日本に来るイラク人が多いこともあってか、安全を考えて手続き等に時間がかからないように最大限の配慮をしてくれているようだ。他にも昨年の香田さんの件やイラク情勢の悪化など、一人の人間として思うところを話してくれた。これまで大使館の人には、例えば昨年のバグダードでは退避勧告を理由に門前払いをされるなど、いやな思いをしたこともあるが、中には親身になって一個人として接してくれる人も確かにいる。どの組織にいても、結局は一人ひとりの人間次第だなあと思う。そういえば今の現地スタッフも戦争中はイラク政府(文化省)の役人だった。

26日 恐怖の道中

スタッフから道中の顛末を聞いた。途中ラマディ周辺で何者かに数時間拘束されたようだ。途中国境、米軍の検問などで、彼らが米軍の一味ではないかと誤って伝えられたようで、銃を突きつけられ殺すと脅されたが、最終的には身の潔白を証明できて無事解放されたという。「間違いだった、申し訳ない」と謝罪され、「我々は決して無実の人間を殺したりはしない。最近粗悪な薬などをイラクに持ち込む輩がいるので取り締まっていたのだ。ブラザー&シスター、どうか許してほしい」と言われたそうだ。何も取られなかったことから、彼等が強盗やいわゆるテロリストなどではなく地元の自警団的グループだったことは明らかだ。スタッフは、「いまだに悪夢に苛まれるほどの恐ろしい体験だったが、彼等が本物のムジャヒディン(イスラム戦士)で本当に助かった。これまで彼らは結局人殺しだと考えていたが、今回の出来事で、彼等が本気でこの国を守ろうとしていることがやっとわかった。」という。

27日イラクからの映像

高遠さんの紹介で、とあるイラク人の事務所に招かれファッルージャの状況などのレクチャーを受ける。これまでもイラクで行われている様々な人権侵害について各方面から話は聞いていたが、このように実際に取り組んでいるイラク人の方から直接話を伺い、次から次へと叩きつけられるように惨たらしい映像を見せられ、そのあまりの異常さにしばし言葉を失ってしまった。

以前このブログでも紹介したマダエンの事件にまつわる映像もあり、イラク警察などによる身の毛もよだつような拷問死の様子が収められていた。スンニ、シーアの対立を煽る勢力による蛮行を裏付ける決定的な映像だが、絶対に日本のテレビでは流すことなど出来ないだろうし、よしんば使ってくれたところで、今の日本のメディアでは世論を動かす大きな力になるとは思えない。やはり海外のメディアに持ち込むべきかと話している。映像の中で、死者を弔う群集は、「スンニとシーアは兄弟であり、これは政府による犯罪である」といったようなことも訴えていた。

とにかく今は受け止めるだけでいっぱいいっぱい。しかしいつまでも受け止めているだけでは何も変わらないし、むしろ加担していることになってしまう。これからこれをどのようにシェアして使っていけばいいのか。知ってしまった責任は、あまりにも重い。

その後は昨日着いたばかりのイラク人協力者を囲んで命の水支援プロジェクトのミーティング。井戸からほとばしる水を皆でわいわいがやがやと運んでいる様子をビデオで見ることが出来た。今はもう市内の水事情もほぼ落ちついたようだが、大変な時期に少しでも役に立ったようで本当に嬉しい。今回はとにかくへこむ話ばかりだったので、救われた思いである。

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Comments

中国は同情的なので、日本で放映出来ないものは、先ず中国を考えるべきでしょう。香港なら、英語圏にも即応できます。ご参考まで。

Posted by: 田仁 | September 30, 2005 at 10:35 PM

田仁さん、コメントありがとうございます。なるほど中国は盲点でした。相談してみます。

Posted by: YATCH | October 05, 2005 at 11:41 PM

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