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April 01, 2005

まとめてイベントレポート

おお、あっという間に4月に入ってしまった。遅ればせながらここ最近のイベントレポート一気にまとめてみます。

【イラク支援・アンマン帰国報告会-3月19日飯田橋ボランティアセンター】

WPNのデモ行進に続いて小ぢんまりとした帰国報告会。はじめにメンバーの山崎俊一監督作品『A peace of truth ~楯の見たイラク~』(東京ビデオフェスティバル入賞)を上映。これは2年前開戦前のイラクになぜ行こうとしたのか、そして爆弾の下人間の盾活動の際感じたことなどが15分ほどでよくまとまっているので、導入にはぴったりだった。そしてやはり山崎くんが試験的に作ってくれた30秒ほどのPEACE ONコマーシャルも上映。いきなりTVとは言わないが、この辺うまくHP上でも流せるようにしたい。

さて、報告会とは言っても今回イラクには入れていないので、事実上はイラク人現地スタッフのサラマッドの報告会である。現在の愛妻アマラへのラブレターを戦時下で代筆してからというもの、彼の代弁をするのはもはや宿命なのかもしれない。また、イラクの報告だけではなく、アメリカの次のターゲットと噂される悪の枢軸候補国のシリアの首都ダマスカス、そしてレバノン前首相のハリリ氏暗殺直後に訪れたベイルートの様子なども話した。これまでブログで報告してきたことが中心だが、あれから2年経って、現在もイラクと関わり続けていることの意味を改めて噛み締めながらの報告となった。

P1020127また、会場ではダマスカスで仕入れてきたスカーフやヒジャーブ、そしてサラマッドがイラクから仕入れて持ってきてくれたクフィーヤ(アラブの布)やナツメヤシの民芸品なども販売。この時期イラクからの輸入品は貴重である(今後も講演会場では販売します。残り少ないのでお買い求めはお早めに!)。そしてメンバー弘中さんの岩手のパン工房「瑠璃屋」の自家製酵母パンとお菓子も販売したが、あっという間に売り切れてしまい自分は食いそびれてしまった。今度24日に岩手に行く際にはたらふく食べようと思う。


【いま歴史を問う-かつてと今の戦場の実相から-戦後60年の節目の年に、私たちは過去から何を学べるのか?-3月20日中野ゼロ】

P1020162主催はPEACE ON団体会員でもあるノーモア南京の会と撫順の奇跡を受け継ぐ会。過去から現代に連なる戦争加害者としての視点から歴史を問う企画である。私の演題は「市民の見たイラク戦争」ということで、この国が関わる現代の戦争責任について話した。(当日来てくださったマサガタさんのブログに当日の感想がコメントされていました。一番下のかかしさんのコメントです)

掘り下げた過去、直視した己の罪業の分だけ未来は開かれるのだが、いつの時代も人間は弱さゆえに己の罪から目を背けてしまう。今第一に闘うべき相手とは、己に巣食っている心の弱さだと思う。

久しぶりに映画監督の海南友子さんにも出会えたのだが、あまり話せなくて残念だった。また、前日に引き続き風邪で咽喉は潰れたままで声は最悪の状態であり、さぞ聴き辛い講演だったと思う。初めて聴いた方はぜひまた別の講演にも来てもらって本来の美声?を堪能してもらいたい。(以上写真2枚提供wattan)


【第9回平和公共哲学研究会 「いまイラクで何が起こっているのか?~イラクの現状と今後の展望~」-3月23日キャンパス・イノベーションセンター(CIC)】

IMGP4223いつも10・7ピースルネッサンスなどでお世話になっている上村雄彦さんがコーディネイター。先日のWPN集会でもゲストで発言していたCONDI(イラク民主化 国民潮流)イラク人、アル・バハードリ氏の報告から。19時からの報告なのに19:30に家族から電話がくるのでホテルに戻りたいと本番前の打合せで言われたときには一同仰天したが、なんとか説得して20時まではやってくれた。アラブ人のインシャアッラー(神がお望みならば)のノリは大好きだが、さすがにこうした場でとびだすとは冷や汗ものである。

前半は一般的な状況説明で物足りなかったが、後半質疑でのこの度1月30日に行われた国民議会選挙がいかに茶番だったかという説明が面白かった。全国がひとつの比例区としての比例代表制なのだが、各政党多くても上位4位くらいの候補者しか名前が公表されなかったそうだ。少ないと上位1位のみである。それ以下は安全上の理由とやらで、候補者が例え100人以上いようが名前はおろか情報が全て隠されていて、一体どんな人物なのか皆目検討が付かない中で投票せざるを得ないという世にも不思議な選挙であったそうな。当然アル・バハードリ氏はこれを民主的な選挙だったとはみなしていない。

【劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク結成1周年の集い-3月29日神保町区民館】

たんぽぽ舎の柳田さんのお誘いでNO DU! NET結成一周年の記念講演。PEACE ONはイラクの劣化ウラン被害とみられる白血病などがんの子どもたちの支援に関してはお手伝い程度しか出来ていないのだが、湾岸戦争以降、特に南部の都市バスラを中心に不気味に進行するこの静かなるジェノサイド-大量虐殺は深刻の度を増している。この度の戦争でも、首都バグダッドにウラン兵器はアメリカ軍によって大量にばら撒かれてしまった。2年前の開戦からおよそ10万を超えるイラクの市民が犠牲になったとも言われるが、このような不可視の潜在的犠牲の可能性にも目を凝らす必要がある。当時盛んにピンポイント攻撃が吹聴されたが、こうした目に見えずさらに時差を伴った影響も知ってのことならば、それはある意味無差別爆撃より卑劣ではないだろうか。こうした大量破壊兵器の使用に歯止めをかけることは我々人類としての責務であろう。

また、湾岸戦争後から続いた経済制裁によって、こうした子どもたちを中心に150万人以上のイラク人が亡くなったともいわれる。戦争よりも経済制裁が苦しかったと言うイラク人は多く、「戦争反対は結構だが、ではあの一番苦しかった経済制裁のときに国際社会は一体何をやってくれたんだ」という声が、再び私の傷口をつつく。イラクは総人口の半数以上が18歳未満の子どもであり、ある意味こどもの国とも呼べる。こうした犠牲の多くはあの底抜けに明るいちびっ子たちなのだ。経済制裁は国連の名の下に行われた。人類の希望である子どもたちの未来を奪い放置してきたわれわれ国際社会の共同責任はあまりにも重い。(写真はバスラ郊外にある子どもの墓とそのそばではしゃぐ子どもたち-2003年2月24日)

haka20030224

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Comments

瑠璃屋のぴろりんです。3月4日にはパンとケーキを販売してくださってありがとう!
YATCHは食べられなかったのですね。今度24日には沢山用意しておきますので、楽しみにしていてくださいね。

Posted by: ぴろりん | April 02, 2005 at 11:03 PM

ぴろりんさん、このブログのコメントでははじめましてでしょうか。パン&ケーキありがとうございます。3月19日(ちなみに4日はアンマンにいましたねえ)はあっという間の完売で嬉しいやら自分が食えずに悲しいやらちょっと複雑でした。24日、とても楽しみにしてますね。

Posted by: YATCH | April 05, 2005 at 10:55 PM

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