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March 05, 2005

ハジムの人質?(3日)

JVC原さんとイラク人アーティストのハジム・アルブスターニさんのアトリエを訪れる。昨年夏に胆石を摘出するという手術をしてから、一時期は絵筆も握れないほどに体力が落ちていたと聞いていたので心配していたが、今では大分良くなったらしい。幾分老け込んだ感はあったが、相変わらずまるで指揮者のように全身を使って情熱的に話すので安心した。体調回復と共に作品も出来上がっているようで、いくつか新作も見せてもらった。手術後の彼の作品には、フルーツなどやわらかく暖かい色彩のものが多く、以前よりとても落ち着いた印象である。

IMGP4047驚いたのがこの作品、まるでハジムさんの化身のような水牛の物の怪に囚われている桃色のコスチュームを着た東洋系の女性は、あの増山麗奈画伯ではないのか?どうやらそのようで、「これでようやくRenaとの約束を果たしたよ」とハジムさん。昨年末初めて彼女とこのアトリエを訪れた際、麗奈さんとお互いの肖像画を描くと約束して、彼女はその場で早速すらすらと描いてしまったが、ハジムさんは「僕は描くのに時間がかかるから」と、こうして一年越しで完成させたわけである。(ちなみに麗奈さんが描いたハジムさんの肖像画は、今回私に預けて彼に届けるはずだったのに、彼女はまんまと忘れていた)

それにしてもあれから一年。あの後麗奈さんと二人でイラクに入り、LAN TO IRAQプロジェクトが始まったわけであるが、今振り返ると本当にいい時期にイラクに入ったなあと思う。高遠さんたちが拘束されるちょうど一ヶ月前だったわけだから、あの時期を逃していたらこのプロジェクトは始まっていなかっただろう。あれからハジムさんの絵も、ソウルから沖縄までずいぶんあちこちと旅を続けてきた。

「Renaはいつ来るんだ?」とハジムさんはいつも聞く。想いが高じて絵の中に拘束してしまったのだろうか。彼女を捕らえる艶かしい手つきは、エロスをテーマにした彼女の作品と見事に呼応しあう。ぜひ彼女との二人展をここアンマンで開催したいらしい。麗奈さん、このブログを見ていたらぜひハジムさんに連絡してあげてくださいな。しばらく連絡がないといってとても心配していましたよ。

夕食をご馳走になったあと、いつものように深夜一時過ぎまで芸術から中東の政治情勢まで語り合う。まさに家全体がアートと呼べるようなユニークな装飾に囲まれて、実に豊かな時を過ごした。

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Comments

きゃーヤッチ、超うれしい!こんな素敵な絵をハジムさんが描いてくれたなんて!是非アンマンへまたいきたいです。ハジムさんのバッファロー的なおひげにすりすりしてもらいたいです!
絵を送るの忘れてすまぬ。ハジムさんから電話もらったよ。是非展覧会実行したい。
ハジムさんによろしく。私もメールと電話をしてみます。ラブ!ハジム!

Posted by: 増山麗奈 | March 06, 2005 at 02:07 AM

おー良かった良かった。ちょうどいまさっきハジムさんから電話もらって、あれからすぐ麗奈ちゃんに電話したって聞いたばかりだったんだけど。二人展ぜひやってね。明日朝アンマン発ちます。帰ったら他の作品の写真も見せるね。

Posted by: YATCH | March 06, 2005 at 11:48 PM

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