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March 26, 2005

2 years on

0004風邪のためしばらく更新を怠ってしまった。以下19日のWPN(ワールドピースナウ)に参加して考えたこと。
(写真撮影:斉藤円華さん)

あのイラク戦争開戦から2年。昨年はこの日をバグダッドで迎えたが、特に大きなデモがあったわけでもなく、懸念されていた大規模テロが起こるわけでもなく、坦々とした日常の風景が青空にぶら下がっていた。確か東京では雨の中数万人規模のデモ参加者と報道されていて、BBCニュースで増山麗奈さんの桃色ゲリラが先頭になったデモ隊を見つけて、バグダッドのネットカフェでサラマッドと「おおRenaだRenaだ」と盛り上がっていたことを思い出す。

そして今年の東京では主催者発表で4千人ほどというからずいぶんと減ったものだ。日比谷野音入り口で重信メイさんたちと一緒にビラ配りなどもしたが、前半はビラ配りの方が多いのではないかと思うほど人が少なかった。(ムキンポさんのページに写真がたくさんありました)

2年前、開戦直前の3月8日に参加したときは確かこの十倍はいただろうか。20万から100万もの人が集まった世界の各都市と比較すると心もとないが、それでも日本でここまで集まるとはと感激したのを覚えている。確かニューヨークタイムスの社説だったか、「今世界には二つの超大国がある。ひとつはアメリカ、そしてもうひとつは世界の市民社会だ」といった主張に勇気付けられ、この戦争をとめることができるのは偏に国際世論だと確信し、その後方支援を頼りにバグダッドに乗り込んでいったわけである。

このように、WPNは現在の私の活動の原点になっているのだが、初めての参加は2003年の1月18日。そしてそれは生まれてはじめてのデモ行進であった。以前はこうした行動に参加することに抵抗があったのだが、どうしてもこの度の戦争が許せなく思っていて、当時メール交換をしていたスイスの友人から「こっちではこんなに盛り上がっているよ」と聞いて、「よし俺も」と思いきって参加したのだった。

いざ参加してみて、同じように戦争に反対している人がこんなにいたのかと驚き、一歩一歩を踏みしめるたびに生まれ変わっていくかのような奇妙な感覚に襲われた。当時のBBCニュースで「デモには精神安定の効果もある」という研究結果が出ていたのを読んで妙に納得したものだ。そしてなんと一ヵ月後にはイラクの地を踏みしめていたわけである。

この戦争は決してイラクとアメリカという問題に留まらず、このままアメリカの横暴を放置しては地球がいくらあっても足りないという意味でも、これは人類の未来がかかった最前線であり、今イラクを助けるということは、まさに我々自身を助けることになるという思いは、あの開戦前から一点として変わらず、あれから2年、イラクに関わり続けているが、ここまで状況が変わってしまうとは。

悪化していくイラクの現状と、戦時下で育んだ友情など自身の体験が織り成す記憶の断層に、絶望と希望が複雑に交差する。翻弄されるイラクの運命と共に、己の人生も大きく変わってしまったが、どうも2年という実感がわかない。先日のサラマッドからのメールでは、またしても近所で隣人が何者かに殺害されてしまったということだ。彼の地では2年目の感慨に浸るより、日々をどう無事に生き抜くかという問題で精一杯なのだ。

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Posted by: best dating sites | January 25, 2015 at 04:12 PM

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