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February 27, 2005

アンマン到着までの顛末(25日)

ダマスカスからアンマンに向かう乗合タクシーのドライバーはえらくせわしない奴だった。滅多矢鱈にクラクションを鳴らしハイスピードで車をぐいぐいと追い抜き追い抜き何やら独り言をまくしたてている。アラブでは一般に車の運転は大阪の人も真っ青になるほど荒っぽいものだが、このドライバーはまた格段に危ないなあと思っていた。しかしダマスカスを離れるにつれ次第に交通量も減り比較的静かになってきて、うとうとと眠りかけているとあっという間にシリア側国境にたどりついた。税関でもドライバーは「早く早くこっちこっち」と喧しい。それでいて言われたところはシリア人用の窓口だったりする。何なんだ彼はと思いながら出国スタンプをもらって車に戻るとドライバーが来ない。同乗者の子連れのシリア、ヨルダン人夫婦も待ちくたびれている。こういうときはアラブ人から学んだインシャアッラー(神がお望みならば)の精神で、まあなるようになるさと決め込んでヨルダンのガイドブックなどを読んでいるうちにまたうとうとと夢の中。夕べはネットカフェでイラク人の友人とばったり出会って深夜2時過ぎまで話し込んでいたのでやはり眠い。しかし世界は狭いものだなあ。

国境に着いてからもう2時間は経っただろうか。すっかり眠りこけているところ肩を叩かれはたと起きると何とドライバーが二人の警官に挟まれていてしょんぼりとしている。これまでとはうって変わって悄然と肩を落としていて、手元を見るとなんと手錠をかけられているではないか。一体何をやらかしたんだと聞いてみたが誰も英語が話せなかったのでよくわからない。片言のアラビア語を通じて何やらビザに問題があったらしいことはわかった。お縄になったドライバーはダマスカスに警官同行でとんぼ返りということで、代金を半額返してもらったあと我々は国境に置いてきぼり。席に空きがあるアンマン行きのタクシーをひろえばいいのだが、これがまたさっぱり来ない。やがて陽は落ちて冷えてくる。ヨルダン側に行かないと売店すらないので腹は減る。ノーマンズランドに放り出された難民の気持ちがほんの少しだけわかったような気分。寒さとひもじさに震えながら待つこと約2時間。ようやくタクシーを拾えてアンマンへ。結局国境を通過するのに5時間近くもかかってしまい、アンマンまで通常3時間程度のところ8時間もの長旅になってしまった。

IMGP3958アンマンダウンタウンではいつものファラホテルにチェックイン。時刻はもう夜9時を回っていた。ホテル近くのイラク人従業員がいる食堂、通称「イラクめし」で安くてうまいチキンを食って空腹を満たす。近所のネットカフェへ。そういえばファラではいつものスタッフがやけに少ないなあと思っていたら、なんとここに勢揃いしているではないか。遊びに来ているのかと思いきや聞くと皆ファラをやめてここで働いているそうだ。しかしこんな近所でスタッフ総異動とは。理由を聞くとばつが悪そうに微笑む。突っ込んでは聞かなかったがどうやらみな一斉に首になったらしい。昨年イラクからの帰りにアンマンに立ち寄ってから早半年。様々なことが変わり始めている。

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