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November 29, 2004

LAN TO IRAQ 明日から「らくだ」で

やっと明日の準備が大方整った。明日は朝から絵の取り付けがあるのでそろそろ寝よう。

以下とり急ぎ宣伝。明日から15点ほどですがイラクアート展示しています。
(今年8月に現地から持ち帰ってきた新作中心です!)
お料理もおいしいお店ですので、ぜひ遊びに来てくださいね。

「LAN TO IRAQ in OKINAWA ~イラク現代アート、バグダッドから沖縄へ」

【展覧会】
11月29日(月)18:00から12月5日(日)18:00まで
イラク現代アート作品を15点ほど展示予定(5日には絵の販売も行います)
会場:レストラン「らくだ」11:30~16:45
※夜はライブ・バー「TUBO(つぼ)」として営業しています。18:00~24:00

【報告会】
2004年12月5日(日)14:00~17:00
増山麗奈&相澤恭行トーク イラク&沖縄現地ビデオ上映
会場:レストラン「らくだ」 03-5313-8151
京王線千歳烏山駅西口徒歩5分楽多ビル2F
参加費:1000円

◆お店ですので、なにか一品ご注文ください。11月30日、12月2日、4日夜はライブのため、展示はごらんいただけません。

共催 PEACE ON・株式会社 楽多

doors_by_hani/DSC_0154
イラク人アーティスト、ハニ・デラ・アリさん8月の新作「Doors」

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November 25, 2004

サラマッド、妻の国を訪れる

五日ほど前から現地スタッフのサラマッドはフランスにいる。アマラとの結婚に関する書類等の手続きとやらで、一度行く必要があるとは以前にも聞いていた。ここ最近のイラク情勢悪化により、しばらく出国を見合わせていたのだが、もうこれ以上は引き延ばせないということだったらしい。一時封鎖されていた国境が再び通れるようになったとはいえ、道中のことを考えると非常に心配で思いとどまるようにも言ったのだが、結局予定通り出発。アンマンから無事到着の一報をもらったときはほっと胸をなでおろしたが、やはり道中は相当危険だったようだ。

陸路アンマンまでいつもはバグダッド街道を使うのだが、今は当然ファルージャのあたりは閉鎖されていて通行ができないので、他の迂回路を使わざるを得なかったそうだ。三つの路を試してみたが、ひとつはイスラム戦士が検問をしていたので、ドライバーが外国人であるアマラのことを考慮して引き返した。別の路はすでに破壊されていて、結局残されたひとつの路を通るしかなかったそうなのだが、突如として4台の米軍戦車が現れ路を封鎖し、戦車砲の砲口をフロントガラスに突きつけたという。

サラマッドはその時の恐怖を次のように語っている。

「あの時はもうおしまいかと思った。なんて説明すればいいのか、全身の血が抜けていき、生気が全て失せていったような感じというか・・・」

その後数人の米兵が降りてきて車の中を調べられたが、何とか無事に通してもらったとのこと。ヨルダンとの国境は問題なく通過できたらしい。

フランスへの入国は、空港税関でいろいろ尋問されかなり時間がかかったそうだが、何とか二人とも無事到着。現在はパリで毎日電車を乗り継ぎながら、煩雑な書類手続きのためお役所周りをしているそうだ。

サラマッド、初めての妻の国フランスを訪れる。寒くて寒くてたまらないと言っていたが、アマラの家族の温かさに包まれてとても幸せそうだ。フランスでは、アマラがイラクの戦時下で人間の盾の活動をしていたときの体験を基にした漫画が出版されている。きっと多くの友人達が二人を祝福してくれることだろう。


サラマッドがフランスから電話でバグダッドの父親に聞いたところ、ファルージャでもバグダッドでも状況はさらに悪化しているらしい。ファルージャ市内では、相変わらず米軍が封鎖しているため本当に必要なところに援助物資が届いていない。米軍は中で自分達がしたことを見られるのを嫌い、救援隊の立ち入りを禁じているとしか思えない。

日本からの寄付金によるファルージャからの避難民にたいする支援は、スレイマンさんたちのおかげで継続できている。 (シバレイのブログ参照)

*以下の写真は先月末にサラマッドとアマラがバグダッドのアルマナー身体障害者施設に修理したマイクロバスを届けにいったところ。直後に香田さんの事件が起こったためUPが遅れていました。なおファルージャ総攻撃以降急激な治安悪化のため現在この施設は閉鎖されている。
almanar/DSCI0016almanar2/DSCI0021
amara/DSCI0023sarmad/DSCI0028

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November 20, 2004

武装勢力?

サラマッドの予想通り戦闘はファルージャから各地に飛び火しているようだが、どうやら米軍発表のザルカウィを中心とした外国人勢力が中心になっているという説はもはや破綻しているように感じる。以下東京新聞のとても興味深い記事を紹介。
米軍への抵抗続くファルージャ 

また、クバイシ先生もアルジャジーラに寄稿している。
Fallujans pay the price of liberation

クバイシ先生は、やはりいまファルージャをはじめ各地で占領に抵抗している勢力の中心はイラク人であると言っている。もちろん外国人勢力が入ってきているのは事実だとしても、ザルカウィも含め彼らが抵抗の主導権をとることはありえないという。まさに現在の戦闘はこの占領に反対する地元住民と戦士が一体となったレジスタンス。ファルージャの人々は、占領者と手をつなぐよりは命を犠牲にするほうが、また占領軍が彼らの家で楽しむのを見るよりは破壊される方が楽であり、もはや占領者と共に存在することはできないというメッセージであると。そしてもはや占領軍には二つの道しか残されていない。全ての信用を失いイラクに留まり続けるか、もしくは出て行くか。そしてもし彼らが出て行くとしたら、ファルージャはイラク解放の代償を払い、また世界の危険を回避することになるとも。つまり、抵抗勢力は、アメリカ政府がこの野放図な武力行使が目的を達成することが出来ると考えることが、とても危険だということに気が付いている。アメリカの力による支配が世界を覆いつくす前に、ここファルージャで食い止めようという試みなのかもしれない。

このような発言をしているため、クバイシ先生をはじめ指導者たちは常に米軍に拘束されるというリスクを負っているのだろうか。
イラク聖職者の摘発強化 「弾圧」と反発拡大も

報道ではいつのまにか「武装勢力」という言葉が定着しているが、「テロリスト」という言葉同様に、気をつけていかなければならないと思う。まず、世界最大の武装勢力は占領軍である米軍であることを忘れてはならない。そして、自衛隊もまた紛れもない「武装勢力」である。

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November 19, 2004

イラク意見広告のための募金のお願い

「自衛隊のイラクからの撤退とイラク復興支援策の基本に戻っての再検討を求める意見広告」のための募金のお願いです。以下のサイトからWeb上で賛同者登録できます。

イラク意見広告の会

私も呼びかけ人&賛同者になっています。

本当に、このままではNGOの活動も非常に困難であり、イラク人にとっても、わたし達日本の将来にとっても、いいことは全くありません。今この国の政策を変えていかなければ、取り返しのつかないことになるのではないか。そうした危機感を持つ方は、ぜひご協力いただければと思います。

とり急ぎお知らせまで。

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November 16, 2004

サラマッド続報 ムサーナ・アルダリ氏に会う

IMGP2978.JPG
*写真左から二人目はムサーナ・アルダリ氏。8月バグダッド滞在時に撮影。

昨夜(14日)、サラマッドと電話連絡がついた。先日(13日)ウム・アル・コラモスクに行って、イラクイスラム宗教者委員会の広報責任者のムサーナ・アルダリ氏に会って話を聞いてきたそうだ。

イラク赤新月社などを通じて、国内からたくさんの支援物資がファルージャに向けて送られているが、何とか市内には入れたとしても、肝心の支援が必要としている人のもとには届いていないらしい。イラク暫定政権は許可を出していても、米軍が立ち入りを認めていないのだ。サラマッド自身も大量の食料や医薬品を積んだトラックを目にしたが、どの車も届けることが出来ずに立ち往生していたらしい。つまり、食料や医薬品など、すでに集められているのだが、それを必要としている人たちのもとにはまるで届いていないということだ。

また、市内から脱出できた人の証言によると、市内では病院等も占拠され、多くのドクターも捕らえられてしまっているので、あふれかえるけが人の治療が出来ない状態が続いているようだ。スナイパー(狙撃兵)が動くものは誰でも撃ってしまうので、救援に向かったドクターですら中には入れない状態で、市内は死体であふれ死臭がたちこめているという。

そして報道では米軍がファルージャ全域制圧とあるが、せいぜいメインストリートを占拠している程度で、米軍は伝えられっている以上の相当な抵抗にあって苦戦しているとも。そういえば、5月にファルージャを訪れた際、米軍はかなりの抵抗に苦しめられたという住民の言葉を思い出した。あの時は停戦合意とはいえ実際には米軍が撤退した形だったのは間違いないだろう。現在の報道はほとんど攻撃する側からの報道で、迎え撃つ側の報道はまるでない状態。米軍はすでに毒ガス等禁止された兵器を使っているとの報道もあったが、現在のような状況では真実は全て藪の中だ。戦争の最初の犠牲者はやはり真実である。

ムサーナ氏も必死で支援ルートを探しているがまるで見込みがないという。クバイシ先生にも会ったが、相当疲労困憊していた様子で、まともに話しかけられなかったということだ。先日クバイシ先生とハリス・アルダリ師が米軍に包囲されたというニュースには驚いたが、幸い二人とも無事だったらしい。もっとも、今後も逮捕される可能性は否定できないらしい。

イラクイスラム宗教者委員会は、選挙をボイコットするという声明を出したが故に、米軍はある種の締め付けとしてこのような行動に出たと思われるが、スンニ派に絶大な影響力を持つ彼らを逮捕拘束すれば、一体どのような反米感情が民衆に沸き起こるかわかっているだろうに、もはやわざとやっているとしか思えない。そういえば8月私のバグダッド滞在中には、ムサーナ氏が米軍にわけもなく拘束されていた。

イラクイスラム宗教者委員会が選挙に協力できない理由は、この度のファルージャ侵攻のみならず、選挙の規約に、投票するものはアメリカの定めるものを守らなければいけないと書いてあるからだという。民主的な選挙を平和裏に実施するためにと言って、独善的なやり方に反対する勢力を暴力で抑え込むという絶対的な矛盾、そしてその愚かさに、どうして気が付かないのか。やはり意図してやっているのだろうか。アラウィ首相に対する不満も一気に高まり、予想通り戦闘は各地に飛び火し、もはや平和裏に選挙を行うことは不可能だろうというのが、大方のイラク人の見方だと聞く。ムクタダ・サドル師もボイコットを呼びかけている。かろうじてシーア派の最高権威のシスターニ師は選挙に協力する姿勢を見せているのが救いだろうか。

バグダッドの治安も悪化の一途をたどる。PEACE ONが支援している障害者福祉施設も含め、学校はもう5日間閉鎖されたままらしい。電気は8時間停電の2時間通電。ガソリンスタンドには長蛇の列ができ、14時間も待たなければならないという。ガソリン公式価格は1リットル20ディナール(約1.5円ほど)とかわらないが、闇で買うとなんと1リットル2000ディナールと100倍の値がついているそうだ。

ムサーナ氏は、日本の友人がイラクのこと、ファルージャのことを気にかけて何とかしようとしていることについて、とても感謝していると伝えてくれと言ったそうだ。どうにかしようにも何も出来ないのは、われわれもいっしょだ。何かしようとしてくれている気持ちだけでもとても有難いということだ。とにかく、現状を変えるためには、世界の関心と行動が必要である。ひとつひとつはとても小さくても、それが大きい流れにたどり着いたとき、何かが変わる。そしてそれを信じること。それが第一歩だと思う。

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November 12, 2004

サラマッドから続報&緊急支援のおしらせ&先日の翻訳の続き

サラマッドからメールで続報。翻訳が追いつかないのでとり急ぎ一部のみ紹介。なんとイスラム宗教者委員会の最高責任者ハリス・アルダリ師とおなじみのクバイシ先生宅が米軍に包囲されたという。あいた口が塞がらない。アメリカの無神経さもついに行き着くところまで来てしまったようだ。もし彼らが捕まるようなことがあれば、取り返しのつかないことになってしまうじゃないか。また、先日のサラマッドの予想通り戦闘は各都市に飛び火し、バグダッドでは学校も障害者福祉施設も閉鎖、電気もほぼ一日中来なくなるほど状況は悪化してきてしまっている。

~以下サラマッドから~

Now really to bad situation because no body can go out never after dark coming , and as you heard, there are too much fight in all Iraq ,in karballa in mosel in samara in hiit in dealla in tkrit in karkok, and fighters took 6 police station in mosel.
USA now they look for mr.harith al dari (manager of Islamic board ) and mr.al kubaisi (speaker of Islamic board ) and they broke their houses to find them .
Also school and handicapped school closed because parents of children scared to let their children go to school , electricity cut to almost all the day and if any fighting happen in any city directly government cut electricity .
USA say we got 70% from falluja but the fighters number become bigger in falluja to be 3000 fighters .
In al sudia Arabia some imam give fatwa said go fight in falluja with your brothers in Iraq and some imam in same country refused this fatwa , USA said we killed 500 fighters in falluja and they said al zarkawi left falluja .
So this last details about the situation in falluja and Iraq.

ファルージャの叫び、イラクの叫びは、この不気味なまでの世界の沈黙の中、行き場をなくして立ち尽くしてしまっている。

*こんな中、PEACE ONとしてどのように支援していくのか、サラマッドと相談を続けていますが、彼自身の安全の問題と、また、組織としてはまだ弱小で戦闘地域における緊急支援の体制が整っていないので、現状では残念ながら独自のファルージャ支援は不可能な状況です。よってとり急ぎ現在国際NGOとアンマンで調整を続けているJVCの呼びかけを以下に紹介します。まだ流動的ですが、今後PEACE ONも現地で何らかの協力体制を作れるよう努力いたします。

~以下JVC佐藤真紀さんからのメール転載~
ファルージャの攻撃に関して

イラク暫定政府のアラウィ首相は、11月7日、クルド地区を除くイラク全土に非常事態宣言を出しました。これは、令状なしの家宅捜査や、外出禁止令などを住民に課し、住民の行動に著しく制限をつけるものです。
 そして、一万人を超える、アメリカ軍とイラク軍が、ファルージャへの攻撃を開始しました。多くの一般市民が逃げることもできず、攻撃に巻き込まれています。また、赤十字によると多くのファルージャからの避難民も十分な水や食料にアクセスできていません。
 私たちは、多くの市民を犠牲にするような攻撃はただちにやめるように、国際人道法に従い、民間人の保護に尽力を尽くし、病院や救急車などの攻撃で人道支援を妨害しないことを、アメリカ政府および、イラク暫定政府に強く要求します。
また、小泉首相がいち早く、今回の武力行使に支持を表明したことは,はなはだ遺憾です。
私たちは、日本政府に、アメリカ政府,イラク暫定政府が攻撃をやめ、民間人を保護するように圧力をかけることを要求します。


  JVCの人道支援

JVCでは、10月から毎日のようにファルージャの空爆が続いていることを憂慮し、ファルージャの緊急支援を開始していました。本格的な攻撃が始まる前に薬や消耗品をファルージャの病院にすでに入れたことが役立っていることを祈ります。

10月6日 ファルージャとサドルシティへ第一弾の支援(医療消耗品3,880ドル)
      ファルージャは総合病院 サドルシティはクリニック
10月8日 サドルシティへ医薬品を届ける
10月9日 ファルージャ総合病院へ第二段の医薬品を届ける(3,800ドル)
10月20日 ファルージャ総合病院へ第三段の支援 グルコースとベッドシーツを届ける($4,600)
10月27日 ラマディの病院へ ベッドシーツ、包帯、ガーゼなどを支援 ($4,000)

11月8日 ラマディ総合病院へ ギブス、タンカ、生理食塩水、やけどの薬($9400)の支援を準備

現在、ファルージャの地元組織とも連絡を取り、更に薬が入れられるか現場で調整をしています。

JVCの活動にご理解を頂き引き続きご支援をよろしくお願いします。
 郵便振替: 00190-9-27495
   加入者名: JVC東京事務所
   通信欄: 『イラク緊急』とお書きください
問い合わせ先
 日本国際ボランティアセンター(JVC) 担当: 佐藤真紀 
 
E-mail: makisato@ngo-jvc.net

 Tel: 03-3834-2388 Fax: 03-3835-0519


~以下はサラマッドレポートの翻訳の続き。先日訳しきれなかったイラクイスラム宗教者委員会がメディアに発表した声明~

10月20日に開かれたイスラム宗教者委員会会議の概要(2004年11月9日)

我々イラクのイスラム法学者は、アラウィ首相の宣言、つまりファルージャの人々が彼との交渉をやめたという理由で、交渉を続ける忍耐が切れたということ、そしてまたたとえザルカウィがファルージャにいるということが事実でないとしても、アメリカと政府が彼らの町を破壊するということを、ファルージャの人々から聞き、いくつかの要求と決議に合意した。

(要求)
1.我々は、国連事務総長と国連安全保障理事会のメンバー全員に対し、この大量殺戮に反対すること、また、ファルージャの事実を明らかにすることを求める。
2.我々は、アラブ連盟に対し、この犯罪、アメリカがファルージャで遂行する大量殺戮を止めること、そしてまたファルージャの事実を明らかにすることを求める。
3.我々はイスラムとアラブの人々と各政党に対して、イラクの同胞を救済すること、アラブ諸国の各大統領には、沈黙によって人々を無関心にしておくことをやめて、イラクの実情に対して支援することを求める。
4.我々は、イスラムの教えにあるとおり、ムスリムの同胞を助けなければいけないというときに、イスラム諸国会議機構と世界イスラム連盟、そしてアル・アズハル・アル・シャリフ(イスラミック・リサーチ・アカデミー)がなぜ沈黙を保っていられるのかと驚いている。

(決議)
1.我々はイラク国民が占領に対して戦う権利を持つと考え、神のご加護と祝福を希う。
2.アヤド・アラウィ(首相)は、アメリカ軍と彼の軍隊がファルージャの人々に対してなすことの全て、そしてファルージャでの交渉を破棄したことについての全責任を負っている。
3.我々は、もしもわれら同胞の血によって汚されるのならばこの選挙をボイコットする。
4.我々は、この戦争が行われたら他の強行策をとるだろう。
5.我々はイラク国民に対して、この決議に従うよう公式に宣言するだろう。

そしてイスラム宗教者委員会は今日(11月9日)、選挙をボイコットすることを決定し、全ての警察と国家警備隊に対して、アメリカに従わないように、アラウィの言葉を聞かないようにと呼びかけた。ムクタダ・サドル師もまた同様に発言したので、アメリカは高官をイスラム宗教者委員会の指導者ハリス・アルダリ師のもとに送り選挙に協力するよう求めたが、ハリス師は、これはイラクの問題であると言って、(アメリカの)高官とは話さなかった。

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November 11, 2004

サラマッドレポート ~ファルージャについて~

今日(10日)はアメリカ大使館前の抗議集会に参加してきた。その後LAN TO IRAQの反省会を終え、何とか今朝届いたサラマッドからのメールの翻訳を始めた。

~以下サラマッドから~

マイフレンド、返事遅れたとしたら申し訳ない。人々から意見をきいていたんだ。

まず伝えることは、今ファルージャに入ることはとても困難だ。本当に方法がない、不可能だ。全ての道は封鎖されているんだ。たくさんの人々が助けたがっているけど、まだまだ難しすぎる。でも明日イスラム宗教者委員会に行って、方法はあるか、また、ファルージャの状況についてきいてみるよ。

今はバグダッドも危なすぎる。政府の決定によって、バグダッドとひどいことに他の都市も夜10:30過ぎから朝の4:30までは外出できない。

以前の攻撃は路上に爆弾を仕掛けたもの、または爆弾を大量に積んだ車両によるものだったが、今では多くの武装グループが警察と国家警備隊に対して正面から攻撃している。また警察は米軍といっしょに各都市を塞ぎ孤立させている。例えばドーラでは、マハディとハイウェイに戦車を配置し、夜間ドーラ周囲の全ての道路を封鎖しているので町の外に出ることが出来ない。しかし全ての都市が同じというわけではなく、いくつかは封鎖されていない。

武装グループはいま、(以前とは)違った目的で攻撃している。例えばキリスト教教会など。今の彼らの目的は、まさにアメリカと政府の気持ちを混乱させることにある。

また、今はヘリコプターが頭上を超低空で飛行している。そして飛行機はバグダッド上空ですら多すぎるほど見かけ、やはり超低空で飛行している。他にも知っているとおり今は非常事態のルールになっている。だから警察と国家警備隊はいかなる理由でも銃を使う。例えばもし彼らが止まれと言ったのに止まらなかったり、口論になったりすると、ほとんどの場合、彼らは殺しこそはしないものの、頭上で銃を撃って脅すんだ。

午後5時以降にもなると人々は家に隠れる。怖いからだ。もし夜8時頃出かければ、道路はまるで車の走っていない。おぼえているかな。まるで君がいたあの戦時下のようなんだ。

そう、君が言うとおり、いまファルージャでは一般市民が留まっている。

テレビで流れていた通り、米軍はファルージャの二つの橋を占拠した。それは市の中心部に非常に近いということ。おそらく500メートルほどだろう。

~人々の声~

1.ファルージャで起きていることは許されざる大罪であり、反対している。また、アラウィはただの犯罪者だ。サダムフセインとなんら違いはない。我々は選挙という冗談の中に生きている。なぜならそのために毎日人が死んでいる。死体の上の選挙など望まない。

2.今ファルージャで起こっていることはいいことだ。テロリスト達は我々の国から出て行かなければならない。ファルージャの人々には気の毒だが、彼らがテロリスト達を市内に受け入れたのだ。

3.我々は今自由を手に入れている。それぞれの戦争において敗者は存在する。ファルージャの人々が状況を受け入れないのには理解できない。つまりアメリカがいて、新しい政府が出来て、サダムの時代は終わったのだ。思うに彼らが受け入れたくないのは、ほとんどの人がサダムと働いていたから。だから彼らはまだサダム時代のような気持ちを持っているのだ。

4.どのように新しい政府とアメリカに我々を殺す許可を与えるのか。これは一時的な政権でありアメリカは占領軍だということは皆知っている。彼らはイスラムを嫌い、アラウィはアメリカのために働くただの代理人。だから出来るだけたくさん殺せば彼はご機嫌なんだ。アラーはファルージャの英雄を救う。そしてファルージャもイラクも決してアメリカにイエスとは言わない。

5.そしてこれは僕の意見。このファルージャでの戦争には、二つの見方がある。僕はそう思わないが仮にアメリカが正しいとすると、ファルージャにはテロリストがいるということになる。それはつまり彼ら(米軍)が攻撃するとき、彼らはそのテロリスト達にファルージャを離れる機会を与えるということ。なぜならすでに彼らテロリスト達はファルージャに出入りする秘密の道をしっているから、もし米軍がファルージャに入れば、米軍がファルージャにいる間に、彼らは逃げ出しイラク全土に隠れるだろうから、それはよくない。そして僕が思っている通り、アメリカが正しくないとすれば、彼らはたくさんのイラク人を殺し、彼らと新政府に抵抗する新たな敵を生み出すことになる。そして始めからこれは政府の失敗だった。なぜなら彼らはファルージャの人々と宗教指導者との交渉に十分な時間をかけなかったから。話し合う道はいつも開かれていたのに。

6.アマラの意見:ハロー、YATCH、サラマッドがあなたのメールを読んでくれたとき、あなたが人間の盾で入りたい(ほどの気持ちだ)ということを伝えてくれたとき、最初の気持ちとしては、うん、ぜひ来て、全ての平和を望む普通の人に来てもらって、何かやりましょうよと伝えようかとも思った。でも、それから米兵がファルージャと避難している市民に対して攻撃するやり方を見たとき、それは決していい考えではないと思ったの。だって彼ら兵士達は全く遠慮がないし、何ものも彼らを止められない。彼らにはこの町を破壊するという命令があり、彼らはそれをするでしょう。私は他の国のどの大統領も何も言わないということに対してただ恥ずかしさを感じる。ファルージャの1000から2000人の戦士に対して、12000もの米兵がいるなんて信じられる?ジャーナリストは入ることも撮影することも許されていない。私はファルージャから(車で)一時間のところにいて、こんな仕打ちを受ける必要のない人々のことを考えている。彼らは数週間前から、夜も昼も、戦闘機から、戦車から、我々のしらないたくさんの兵器によって攻撃を受けている。彼らは第二の橋までたどり着いたことを誇りにしている。でも12000人もの人間がそんな小さな村にいるなんて!!!!!!!

たとえ彼らに十分なことが出来ないとしても、君の周りで起こっていることを全てについて、話すことをやめてはならない。もう一度繰り返すけど、本当に、我々は何を言うのにも小さすぎる存在だけど、人々が一緒になれば、政府に圧力をかけることが出来る。

ニュースを見るたびに、僕の目からは涙が零れ落ちる。僕に出来ることは、正義が成し遂げられることを祈るだけだ。
この大量虐殺は、人々をより暴力的にするのを後押しするだろう。ファルージャで攻撃が始まってから、連日、犯罪はより一層大きくなっている。それでもまたアメリカは何も考えない。ファルージャのレジスタンスを取り除こうとすればするほど、彼らは皆逃げていって、他の地域で復讐をしているというのに。それが今起こっていることだというのに。

*以下イラクイスラム宗教者委員会がメディアに発表した声明に続くのですが、連日の睡眠不足のため限界がきたので、訳は後日にさせていただきます。(以下原文には英訳が載っています)

~以下原文~

Hello my friend, I am sorry if I late to answer you but because I was asking people about their opinion.
In the beginning let me tell you, that, it is too difficult to enter falluja and really there is no way, impossible, because all the ways closed, and really there is too much people want to help but still too much difficult but tomorrow I will go to Islamic board to ask them if there is way and also to ask them what the situation in falluja.
About Baghdad now, it is too dangerous, you know now you can not go out after 10.30 night that what our government decide until 4.30 morning in Baghdad and worst in other cities.
Before fighting was by put bombs in the way or by cars full by bombs, but now there are many armed groups attacking police and national guards face to face, also now police with USA block each city alone, for example they block dora they put tank in Mahdia and in high way and in all ways around dora in night so you can not leave your city but not all city same some of them they did not block them.
Armed groups attacking now deferent aims, for example churches Because their aims now just to make mind of USA and government busy.
Also now helicopters flight too low in above our head, and now we see air crafts and too much even above Baghdad and also flight too low, other thing you know now our rules became emergency, that why now police our national gard use their guns for any reason for example if you don’t stop when they tell you stop or if you fight with them by speak, most of time they don’t kill you but just they shot in above your head to scare you.
Now you find people hide in their house after 5 o'clock because they scared and if you go out around 8 o'clock you will find our streets empty like if you remember war time when you was here.
Yes as you say there is some people stay in falluja now citizens.
As they show in TV amrican occupied two bridges in falluja that mean they too close from center of city maybe 500 m.
People opinions :
1.we think what happened in falluja big harram and we against it also we think aid alawy only criminal and there is no deferent between him and sadam hussain, we think we live in joke call election , because for that our people die every day , so we don’t want election on our died people bodies .
2.we think it is good what happen in falluja now because those terrorists have to leave our country and we feel sorry for falluja people but they accept to receive terrorists in their city .
3.we think we get freedom now and in each war there are losers and we can not understand why falluja people doesn't want to accept the situation I mean USA here and new government here and sadam time go, but I think they don’t want to accept because most of them were work with sadam so they still have same mind like in sadam time.
4.how give permission to new government and USA to kill our people and every body know it is temporary government and USA is occupation, because they don’t like Islam and that Always only agent work for America so for him as much as can kill people he will be happy and allah help our people those heroes in falluja, and falluja and Iraq never will say yes for USA .
5.and this is my own opinion(sarmad). With this war on falluja there are two ways to this war , if amrica right as I don’t think so there is terrorist in falluja , that mean when they attack them they give to those terrorists chance to leave falluja because already they know too many secret way to enter and leave falluja so that mean if USA enter falluja they will run away to be hide in all Iraq while they were only in falluja and it is not good , and if USA not right as I think so that mean they killed more Iraqis and make other enemies against them and against new government . and since beginning it was government fault because they did not spend time for negotiation with falluja people and with their shaik and always there is way to talk .
6.Amara`s opinion hello yatch when sarmad read your email to me and tell me you want to come to be a human shield my first idea was to call you and say yes please come , come all of you normal people who want peace and lets do something .But then when I look at American soldiers the way they hit falluja and the civilian who did not live their house I think its not a too good idea because those soldiers don’t care at all ,nothing can stop them they have the order to destroy this town and they will do it . I am just ashamed that no president of other country say nothing. Can you believe that they are about 12000 American soldiers against 1 or 2000 fighters in falluja. No journalist are allowed to enter and film .I am here one hour to falluja and I think every seconds about those people they don’t deserve what they getting they get hit night and day since several weeks by plane by tank and by many weapons we don’t know about it . They are proud they arrived to the second bridge but 12000 man for a so little village.!!!!!!

Even we can not do much for those people you must not stop talk about what is happening all around you. But once again really we are too little to say anything but what the people can do together is make pressure on their government.
Every time I see the news tears fall from my eyes but all I can do is pray that justice is done.
This genocide push the people to be more violent because since it started in Falluja the crimes get bigger and bigger every day because once again American did not think that by trying to get rid of the resistance in Falluja they will all run away and take their revenge in other area and that what is happening.

Summary of meeting of Islamic board 20 of October 2004-11-09
We muslin scientist in Iraq after listening to Falluja people and what American and government destroy in their city, and after allaoui declaration` that his patient finish with negotiation in falluja that the reason the people from falluja stop negotiate with him and also after he say even its not true that zarkaoui is in falluja so we arrive to some claims and resolutions
Our claims :
1) we claim secretary of united nation and all members of security council to be against this genocide and ask them to verify the facts in Falluja
2) we claim Arabic union to stop this crimes and genocide that American pursue in Falluja, and also verify the facts in Falluja
3) we claim Islamic and Arabic people and policies organizations to help their brothers in Iraq we claim president of Arab to stop keep silent and support Iraqi case , to let their people not feel angry against them because they keep silent.
4) We are surprised of Islamic conference and Islamic world union and Al azharr alsharif why do they keep silent while they must help their Muslim brothers as Islam say.
Our resolutions
1) we see Iraki do their right by fighting against occupation and ask god to help them and to bless them.
2) 2) ayad allaoui have all the responsibility for all usa and his army do against our people in Falluja and about the way he make the negotiation break in Falluja.
3) We will boycott the election if those election will be marked by the blood of our brothers
4) .We will use other strong way if this war happen.
5) We will make an official decret to the population in Iraq to make those resolutions followed.
And now Islamic board decide today to boycott election and it call all the police and national guards to stop support USA or listen to allawi and mr.moktada al sadir also said same thing, so USA send big leader to talk with shaik harith al dari boss of Islamic board to share in election but mr.harith told that leader it is Iraqis affairs, so mr .harith did not talk with him

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November 10, 2004

誰だってテロをやめさせたいと思っている

サラマッドと連絡がついた。どうも先日ドーラ地区であったキリスト教会の爆破事件はわりと近所だったらしい。とにかく治安が悪すぎて移動も困難で、事務所に通ってメールが出来ない状態だったということだ。ファルージャについては彼もなすすべがなく途方に暮れている。これまで何度か訪れていたジョラン地区の知人のファミリーとも連絡がつかず、彼らが留まっているのか避難できたのかわからないそうだ。

ファルージャへの総攻撃について、来年一月の選挙に効果があるどころか、全く逆の結果を生むだろうとのこと。そもそも外国から来た武装組織はファルージャだけでなくイラク全土にあふれている。あんなずさんな国境警備ではいくらでも入ってきてしまう。そしてファルージャに立て籠もっていた連中の大部分は包囲される前に脱出しているので、今残っているのはもともと地元にいたイラク人の抵抗勢力が中心になっているに違いないとも。米軍がファルージャに集中すれば、喜ぶのは外国人勢力であり、犠牲となるのはファルージャの人々だという。

そしてこの混迷を極めるイラクの現状を改善させる方法は簡単なんだという。それはアメリカが各地域の支配から手をひくこと、そして治安維持はそれぞれ地元の長に任せること、ということだ。アメリカは各地域どこでも主導権を握りたがるが、地元のことも文化のこともまるで理解していないから下部組織がついてこない。その結果、治安維持を中心に指揮命令系統が機能せずに外国人勢力の侵入を簡単に許してしまう。部族や宗教をよりどころにするもともとあった地元の組織体系に任せておけば、外国人勢力の侵入は完全に防ぐことが出来るという。

この話を聞いていて思い出した言葉がある。「誰だってテロをやめさせたいと思っている。簡単なことです。参加するのをやめればいい」アメリカの言語学者、ノーム・チョムスキーの言葉である。

イラクの市民とアメリカの知の巨人の言葉が、寝不足の私の眼窩の奥で忽然と共鳴し心地よい和音を奏でた。欲望に絡み縺れた不協和音で生の感官を麻痺させ、死の轟音に乱舞して孤独を癒す哀れな超大国国家テロリストの長の心にこの和音を響かせるには、一体どうすればいいのだろうか。

~以下本日BCCメール通信で流したものを貼り付けます。イラクの知人から聞いた情報、また、いくつかのアクションを紹介しています。~

親愛なるみなさま

お世話になります。PEACE ONの相澤です。
毎度BCCメールで大変失礼いたします。(転送歓迎)

ブッシュ再選の悪夢から覚めやらないまま、
イラク暫定政府は北部クルド地域を除く全土に非常事態宣言を発令し、
ついにファルージャでの総攻撃が始まってしまったようです。

米軍を中心とする占領軍とイラク政府軍は、
来年一月に行われる国民議会選挙を平和裏に行うために、
ファルージャに立て籠もる武装勢力を一掃するとのことですが、
市内には避難できずに留まっている一般市民がまだまだたくさんいます。
昨日イラクの知人に電話して確認したところ、
郊外を合わせたファルージャの人口約45万人のうち、
約20万人は避難できたそうですが、
まだ残りの25万人ほどは取り残されたままだそうです。
しかも18歳から45歳の男性は戦闘年齢ということで、
避難しようにもチェックポイントで追い返されてしまうし、
別れて避難するわけにはいかない女性や子どもも多いとのことです。
このように、罪のない家族が犠牲になればまた新たな憎しみが生まれ、
安全に選挙が行えるような状態になるとは到底思えません。
先日、急激に治安が悪化するバグダッドから、
現地スタッフのサラマッドも、
「米軍が攻撃の手を強めれば強めるほど、
爆破事件などが増え、抵抗する勢力も強くなっていく」と言っていました。

そのサラマッドともなかなか連絡がつきにくくなっています。
新婦アマラは外国人(フランス人)ですし、二人の安否も心配ですが、
彼らもファルージャのことはとても心配していて、
イラクイスラム宗教者委員会にも足を運んでくれましたが、
どうにも攻撃をやめさせる手立てがないと嘆いていました。
このままでは、今年四月の日本人人質事件の背景となった
あのファルージャでの包囲攻撃、1000人ほどもの人々が
犠牲になったともいわれるあの惨劇を上回る結果にもなりかねません。

昨夜遅くテレ朝の収録があり、
上記の避難民のことなどコメントしたのですが、
今朝の番組(スーパーモーニング)を観ると、
コメンテーターの自民党山本一太参議院議員は
私のコメントなどまるで意にも介さず掃討作戦支持を強く訴えていました。
あれではまるで米軍のスポークスマンそのものであり、
先ほどファルージャ総攻撃に対する支持を表明した
小泉首相の分身を見ているようで、
今日は朝から本当に気分が優れません。

この度の攻撃にも、やはり我々の「思いやり予算」によって
沖縄キャンプシュワブから飛び立った海兵隊が参加しているでしょう。
我々は現代のこの虐殺に政治的にも経済的にも明らかに加担しています。
先日人質となった香田証生さんは、
こうして長年積み重ねてきた罪業を一身に背負い、
まさに「日本人」ということで殺されてしまったのだと思います。
今こそ、彼の死が問いかけてくるものに
心を澄ます必要があるのではないでしょうか。

現地との連絡を密にして、
出来るだけ正確な情報を知ってもらうこと。
そしてもっと関心をもってもらうこと。
こうした流れの渦の中から、
少しでもこの惨劇を止める力が生まれればと思っているのですが、
こうして絶対的安全圏から伝えることの限界も感じ、
名状しがたいもどかしさにも襲われています。

何が出来るか、どうすればいいのかは、
誰もこれだという答えは持ち合わせていないかもしれません。
それでもこの惨劇をただ座して見守るというのは、
またひとつ罪業を重ねることになってしまうと思うのです。

もちろん今世界では、このファルージャの人々と同じように、
強い関心と叫びを必要としている人たちがたくさんいますが、
今、まさに私達の声を必要としているイラクの友人の声を伝えます。

それぞれが出来ることで、それぞれのやり方で、
友人達の声に応えていただければ、この上ない幸いです。

●バグダッドの友人からのメッセージ
「囚われのファルージャ」(JVC原さん訳)
http://rep-eye.cocolog-nifty.com/iraq02/2004/11/post_2.html
(同千早/TUP翻訳メンバー訳)
http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/message/430

以下、様々なアクションを紹介します。

★イラクでの攻撃激化に反対するオンライン署名

(益岡賢さんのブログより)
http://teanotwar.blogtribe.org/entry-03ccc2d2211dfe9372da6ac2171f6e8d.html

★抗議先(アメリカ)

President George W. Bush: president@whitehouse.gov
Vice President Richard Cheney: vice.president@whitehouse.gov
fax (USA) 202-456-2461
アメリカ大使館 FAX: (03) 3505-1862


★11・10米国大使館抗議・要請行動

高田健です。重複お許しください。転載ご協力お願いします。

米軍の総攻撃が始まったようです。可能な方は一言でもいいですから、米国大使館に中止を求める電話をしてください。

いますぐ電話を! 米国大使館電話 03-3224-5000

       ファルージャの人びとを救え!
      米英軍はイラク・ファルージャへの
        総攻撃をただちにやめよ!

    11・10米国大使館抗議・要請行動

米英軍がファルージャを包囲し、総攻撃を開始しました。この総攻撃は「イラクに民主主義を植え付けるためテロリストをやっつける」と称して行われています。大量虐殺による廃墟の上に植え付けられる民主主義っていったい何なのでしょう。

すでに多くの民家や病院などが無差別に爆撃され、さらに地上軍も突入したようです。昨年のイラク攻撃開始以来、10万人以上を殺した米英軍は、さらに4月のファルージャ大量殺戮よりいっそう大規模な殲滅戦を仕掛けようとしているようです。

いますぐ、時を争って世界の人びとと共に、「ファルージャの人びとを救え!」「総攻撃を中止せよ!」の声を上げましょう。

  11月10日(水)18:00~
  虎ノ門・JTビル前集合 
  (銀座線虎ノ門駅、南北線溜池山王駅)
  (外堀通りから米国大使館への入り口、通りを挟んで特許庁の向かい側、 
   当日現場臨時携帯電話070-5212-0275)

呼びかけ: 戦争反対・有事をつくるな!市民緊急行動/ATTAC Japan/かながわ平和憲法を守る会/グローバルピースキャンペーン/憲法を生かす会/地球平和公共ネットワーク/日本山妙法寺/日本消費者連盟/VAWW-NETジャパン/フォーラム平和・人権・環境/平和と民主主義をめざす全国交歓会/平和の白いリボン行動・藤沢/明治大学駿台文学会/ユーゴネット/許すな!憲法改悪・市民連絡会/アジア太平洋平和フォーラム~APPF/アジアンスパーク/グローバルピースキャンペーン/イラク戦争に反対する市民と議員の会/グリーンピース・ジャパン/PEACE ON/平和憲法に学び行動する目黒の会/CHANCE ! pono2/タンポポ舎 (11月9日19:00現在)

協力:WORLD PEACE NOW
   問い合わせ・03-3221-4668

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November 08, 2004

ファルージャ

香田さんの事件について沈思しながら、初めての北海道講演、そしてやはり初めてとなる宮崎PEACEキャンペーンと、北から南へと旅をしている間に、ファルージャは一万人以上の米軍に包囲されてしまっていた。旅先からイラク人現地スタッフのサラマッドに問い合わせていたところ、昨日以下の返事が返ってきていた。

~以下サラマッドより~
マイフレンド、本当にファルージャの人々を救う方法がわからない。すでにクバイシさんにファルージャを救うことは出来るか、入る方法はないかと尋ねたけど、ない、そして今行くことはお勧めできないと言われてしまった。
そう、今米軍、英軍、イラク軍はファルージャに入る準備をしている。我々の首相(アラウィ)が、平和的解決に向けたファルージャでの時間は終わったと言ったんだ。アメリカはファルージャの家族達に町から出るように呼びかけている。我々もファルージャで何が起こるのかここで待っている状態だ。僕も毎日いくつかの家族に尋ねようと電話をしているけど、連絡を取るのは困難だ。
イラクイスラム宗教者委員会は我々の政府にとても怒っていて、「もしファルージャに何か攻撃が始まったら選挙に反対するだろう、なぜならそれは血に塗られた選挙になるからだ」と言っている。宗教者委員会がメディアに発表したファルージャに関する声明を明日送るよ。

~以下原文~
hello my friend, really I dont know way to help falluja people, already I asked mr.kubaisi that can we help falluja or there is way to enter to falluja but he said no and he said I dont advice you to go now.
yes now USA with British with Iraqi army prepare to enter to falluja because our prime ministers said time of falluja for peace solution finish, so USA make calling to families in falluja to leave their city, so we also wait here what will happen in falluja, I try every day to call some family there to ask them but it is difficult to get them.
about the islamic board they were too angry with our government and they say if any attack happen on falluja they will be against election because it will be bloody election. I will send their media declare which islamic board make it about falluja for you tomorrow.

宮崎から戻ると、イラク全土で非常事態宣言のNews、そしてついに米軍ファルージャに突入との情報も。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041108-00000064-kyodo-int
先月の沖縄でのイラク現代アートの展覧会から、各地講演のレポートをする間もなく、日本人人質事件、ブッシュ再選、ファルージャ包囲と、畳み掛けるように事態は悪化していく。

これからまた、1000人ほどもの人々が殺されたとも言われるあの4月のファルージャ大侵攻の悪夢が訪れるかもしれないというまさにこのときに、この絶対的安全圏にいて現地からの声を伝えることしか出来ていない自分に、どうしようもない歯痒さと苛立ちを感じる。引き裂かれながらも、現地と連絡を取り合って方法を模索しているが、何とか止められないだろうか5月にファルージャ緊急支援に行った際にお世話になった一家は、無事に避難できたのだろうか。一部報道によると米軍とイラク暫定政権は一般市民の犠牲を減らそうと避難を呼びかけていて、今ではファルージャに3000人ほどしか残っていないというが、人口30万人以上(イラク人に聞いたときは40~50万)の99%以上がすでに避難したなんてとても考えにくい。今こそHUMAN SHIELDSを再組織して現地に入るべきではないかとの声も脳裏を過ぎってしまった。まさにこれから殺戮が行われようとしているときに何もしないということは、その殺戮に加担するに等しい。まして我々日本人は、すでに「おもいやり予算」の名のもとに現在ファルージャを取り囲んでいる海兵隊を資金的に支えている共犯者なのだから。

以下イラクでの攻撃激化に反対するオンライン署名のお知らせです。(益岡賢さんのブログより)
http://teanotwar.blogtribe.org/entry-03ccc2d2211dfe9372da6ac2171f6e8d.html

falluja040515/15221
写真は5月のファルージャ支援の際に撮影。最も攻撃が激しかったジョラン地区にて。


*以下は参考までに香田さん殺害を受けたバグダッド市民の反応のいくつかを紹介(11月3日サラマッドのメールから要約)

1.ザルカウィと呼ぶグループなど存在しないと信じる。そして間違いなくこの事件はアメリカが望んだことだ。彼らは人々にこう考えてほしいんだ。つまりこの世界はテロリストで溢れていて、アメリカだけがこの世界を救う方法を知っている、そして彼ら(テロリスト)がファルージャとその他の町に潜伏していると、誰もが同意することを望んでいる。だからあの日本人は、世界中の他の大勢の犠牲者のように、アメリカの手による犠牲者だと思う。どうかこれを日本人に伝えてほしい。そして申し訳なく思っているが、我々はやっていないのだ。

2.アメリカはザルカウィなどのように、問題をつくりたかったんだと思う。例えばアメリカは、人質事件の際、CIAを配置して、ザルカウィグループなどが外国人達を連れ去ろうとするときに、そのテロリスト達を殺すということが出来るはずだ。しかしアメリカはそれをしない。なぜなら問題が残っていてほしいから。あとからテロに対する我々の戦いは正しかったと全ての人々に伝えられる。これは彼らのイラク侵攻から、そして国境を開放してからのアメリカの失敗であった。アメリカに尋ねたい、我々の国境はまるで守れていないのはどういうことだと。おそらく彼らの国境については20倍以上も守れているのに。あの日本人については気の毒だ。そしてアメリカの手は、彼の血でいっぱいだと言おう。

3.思うにザルカウィも他の名前もアメリカが作ったんだろう。以前はビンラディン、今はザルカウィ、そして彼の後は他の名前がくるだろう。つまり仮にこの世界にテロリストがいなくても、とにかくアメリカは他の問題を見つけるに違いない。アメリカの力は世界中の問題からやってくるから。金を得るために武器を売ったり、そして軍でシェアしたり・・・。たとえ本当にザルカウィがいるとしても、他の名前だとしても、アメリカの作り物だとしても、これはアメリカの責任だ。なぜならアメリカはそこで家族を殺し、富を奪い、そうして彼らを敵にしてしまったから。もしくはアメリカは世界中でより多くの人間を殺すための理由を見つけるために、彼らの名前を拵えたんだ。あの日本人については気の毒だが、これはアメリカと彼の政府(日本政府)の責任だ。なぜならアメリカと取引しているから。

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November 02, 2004

香田さんの死に想う

香田さんの人質事件は、残念ながら最悪の結果をむかえてしまったようだ。彼が感じたであろう恐怖、そしてご家族の方々の心痛を想像すると言葉もない。

10月30日未明に発見された遺体は香田さんではなかったと情報が一転してから、再び現地と連絡を取り始めたのだが、実はわずかではあったが希望の持てるような情報を受けとっていた。とり急ぎ翻訳してブログにUPしようとした矢先に、再び香田さんではないかという速報が飛び込んできてしまった。以下は参考まで。

~以下サラマッドから30日に受け取ったメールより~
マイフレンド、いい知らせが二つある。ひとつはティクリットで見つかったその男は日本人じゃなかった。もうひとつは今日イスラム法学者協会に行ってクバイシ先生と会ってきた。先生曰く、その日本人(香田さん)についてはすでにたくさんの電話を日本や他の国からも受け取っているので、その武装グループに対して、メディア向けに以下のメッセージを公表することにしたとのこと。「もしあなた方が我々導師、イスラム法学者のメンバーの声を聞くのであれば、以下のことをなすかその日本人(香田さん)とマーガレット・ハッサン(なぜならその宣言は二人について)を解放すること。もし、あなた方が言うようにその日本人が軍隊(自衛隊)と働いていて、マーガレットがスパイの一種だというのなら、その証拠を全てのイラク人に見せなければならない。そうでなければ解放すること。」そしてクバイシ先生はまた、「われわれはまだ彼ら(香田さんとマーガレットさん)が軍と働いているまたはスパイなどという証拠を持っていない。よって武装グループに対して彼らを放すように、つまり解放するように呼びかけてみた。」とも言ってくれた。

以上今日の出来事。

~以下原文~

my friend, I have 2 good news, one of them is that man who was found in Tikrit is not japanis, other one is today I went to islamic board and I met dr.al kubaisi and he said that already we got too much phone calls from japan and from other countries about that japanis, so we make declare media and we told the armed group that, if you listen to us we shaiks and members in Islamic board you have to do that or you leave that japanis one and Margaret Hassan (because that declare about both of them ) or if as you said about japanis one he work with army and about Margaret she is kind of spy so you have to give to all the Iraqis people prove about what you said or you leave them. And he said also (I mean kubaisi ) we dont have prove yet they work with army or spay, so we asked that armed group to leave them I mean release them.
that what happened today.

この度の相手は説得が効く相手ではないと一度さじを投げてしまい、犯行グループとの接触の糸口は依然として掴めていなかったようだが、クバイシ先生は人道的措置ということでこうした呼びかけに動いてくれていたようだ。

このほかある友人からは、グループと何らかのコンタクトを取れる可能性のある人物を紹介できるかもしれないという連絡も受けていた。また、あのグループはアルカイダでもザルカウィーが関与しているわけでもないとも。どこまで本当かわからなかったが、現地の協力者も徐々に増えてきて、長期化すれば解放の可能性も出てくるかもと思っていたところだったので、本当に残念でしょうがない。4月の高遠さんたちのとき同様、イラクの市民のネットワークをいかして解放に結びつければと思ったのだが。48時間、あまりにも時間が足りなすぎた。

それにしても香田さんが捕えられた直後から、世論はいかに彼を救出するかではなく、彼がなぜイラクに入ったのかというところばかりに焦点をあて、無謀な若者という印象ばかりが一人歩きしていたような気がする。前回の日本人人質事件のときもそうだったが、まだ安否がわからないうちから自己責任だと突き放したり、ご家族の方々にも中傷の電話などが相次いだりと、ただでさえ弱い立場に陥った人々をさらに苦しめるという風潮には本当に悲しくなった。

私は香田さんと会ったこともないが、本当にどういう気持ちでイラクに入っていったのか、ぜひ聞いてみたかった。報道によると、「イラクで起きていることを見てみたい」とも言っていたらしいが、それが動機だとすれば昨年私が初めてイラクに行ったときの目的のひとつ、「いま世界で起こっていることを自分の五感を通して知りたい」とほぼ同じではないだろうか。深く共鳴する行動の原点であり、こうした気持ちを、私は大切にしていきたいと思っている。

彼は結果的に時期と方法を誤り「死」という取り返しのつかない失敗に至ってしまったわけで、本当に残念ではあるが、何事にも、たとえどんなベテランだって、はじめはあるし失敗もある。今でこそ私も現地スタッフとの綿密な情報交換により安全管理には十分気をつけているが、はじめてのときは現地の知り合いなど誰もいなかった。たまたまグループとして行くチャンスがあったからよかったものの、その後これまでこうして無事に活動が出来てきたのは、単に運がいいだけだったのかもしれない。今回の世論を見ると日本はまだまだ失敗を許容できない社会のようだが、失敗からしか学べないこともあるということを考えると、とてももったいない気がする。

「危ないから行くな」ではなく、なぜここまで危なくなってしまったのか、その原因は何なのかを追究し、危なくないようにするのが政府の役割ではないだろうか。民間人が入っていかなければ復興などありえないのだから。その環境を整えるはずが、全く逆の結果になっている。NGOとしても、このままではなかなか入ることは出来ない。

この度の日本政府側の対応についてだが、各職員は大変な努力をされたかもしれない。しかし政府は事件後すぐに自衛隊の撤退はしないと突きつけたことで、犯行グループとの交渉の糸口を完全に失ってしまった。事件後すぐにアルジャジーラを通じて町村外相が犯行グループにメッセージを出したので、交渉する気があるということだと思ったのだが。時間稼ぎなどのあいまい戦略、または内外で微妙に言い回しを変えるなど、他にも方法はあったはずだ。

また、その後も盛んに「撤退はしない」「テロリストの脅しには屈しない」の一点張りで、どう考えても犯行グループではなくアメリカ政府に向けて話しているとしか思えなかったし、アメリカ頼りの情報収集による誤報まで、この度の対応で完全にアメリカの属国ぶりを世界に印象付けてしまったような気がする。このままいくと、この先日本人はイラクに限らず、どこにいようが狙われるということも考えられる。

今回明らかになったことは、ついに日本人も殺害の対象になってしまったことだと思う。橋田さんたちのときは、ひょっとして対象を間違えていたということも考えられるが、今回のケースでは間違いなく日本人として殺されている。しかも遺体頭部には星条旗がかけられていたというから、これはまさに日本はアメリカと同じだというメッセージではないだろうか。

この先もアメリカについていくということは、一体どれだけのリスクが発生するということなのか、そして本当に日本の国民と財産を守ることにつながるのかどうか、真剣に考えていかなければいけない時期に来ていると思う。

そして現地治安の悪化は本当に深刻なようだ。先日、バグダッドのPEACE ONのオフィスが入っているアパートのオーナーの息子が何者かに誘拐され、何と100,000ドルもの身代金を要求されているという。連日の爆発事件もひどくなる一方とのこと。「米軍が各地での掃討作戦を激化すればするほど、それに抵抗する勢力やテロリスト達も強くなっていく」とサラマッドは嘆く。

この悪循環をどこかで断ち切らなければ、イラク国内の治安はますます悪くなる一方だろう。もはや軍事力にものを言わせたアメリカ主導のイラク復興政策は完全に破綻している。今こそこれまでの過ちを直視し、日本の自衛隊撤退を含めてその政策を根本から見直すことがなければ、この度の香田さんのような悲劇は繰り返されるであろう。

今回のような民間人を対象にした人質殺害事件は決して許されることではないという。それはその通りであるが、これは全て占領軍がこれまでイラクで行ってきたことの残虐性が凝縮された形で跳ね返ってきているということを忘れてはならない。昨年の開戦から今日までで戦争によるイラクの民間人の死者が10万人を超えたという報道もある。やはり問題の解決を戦争という暴力に訴えた結果の代償はあまりにも大きい。そしてこの暴力を支持し、政治的にも経済的にも事実上参加してきた日本政府、またそれを事実上支えている我々日本人ひとりひとりが負っている責任もまたとてつもなく大きい。結果として、我々のその責任を一身に背負い亡くなっていった香田さんの苦しみは計り知れないが、今こそその痛みを、我々ひとりひとりが想像し、この死が投げかける意味を考えていかなければならないときであろう。

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