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August 16, 2004

労働省、盲学校、そしてサドルシティーについて(8/14) 

スクールバスをサポートしているアルヌーア盲学校と、障害者福祉施設を統括している労働省に挨拶に行く。労働省はこれまでにも障害者福祉施設での活動のための許可証を発行してもらったり、また昨年12月に市内でガソリンが極端に不足し給油制限された際には、通学バスには給油できるようにと特別な許可証を発行してもらったりと、私がいない間もサラマッドがひとりでよく足を運んでくれていた。

労働省には先週も顔を出していたが、障害者福祉施設の新任General Manager のNoria女史に依頼されていた活動の様子を写した写真を届け、また国内の各施設の状況などを伺う。やはりこの夏休み中に各施設にバスを2台ずつ届けたようだが、まだ施設によっては十分ではないので、引き続きバスのサポートは助かるとのことであった。少しずつ状況は改善されてきてはいるが、やはりまだまだ支援は必要だ。Noria女史はわれわれの文化交流活動に関心を示し、今後は先生同士の交流も進めてお互いの教育システムを学び合うことが出来るように協力したいと提案してくれた

noor/IMGP3025
アルヌーア盲学校ははじめてPEACE ONがスクールバスをサポートした施設であるが、これまでここにサポートしたバスはなぜか故障が多い。前回取り替えたのにもかかわらず、また故障続きでいろいろと迷惑をかけてしまっていた。取り替えたバスは修理に出してアルマナー身体障害者施設で使っていたのだが、特に問題はなかったのだから皮肉なものである。新学期用にと先日購入したバスはこれまでで最も状態が良さそうなので、今度こそはとアルヌーアで使ってもらうことにした。マネージャーはやはり今後は文化交流に力を入れていきたいとも言っていた。アルヌーアの周囲はシーア派住民が多いせいか、施設周囲の壁にはムクタダ・サドル師のポスターが貼られてあった。

サドル師と言えば、サラマッドの弟の職場に納品する業者に、サドルシティーに住んでいる人が数人いるというので状況を聞いてもらった。16時から朝8時まではサドルシティーに限らずシャーブなど周囲のエリアも米軍に完全に封鎖されて行き来できない状態で、連日ムクタダ・サドル師の民兵組織であるマハディ軍が米軍、ならびにイラク軍との戦闘を続けているらしい。マハディ軍はいきなり民家に押し入り攻撃の拠点にしようとするらしく、断れば何をされるかわからないので選択の余地はなく、使わせれば米軍に攻撃されるか物を取られてしまうかという散々な結果しか待ち受けていないので、一般市民にとっては本当に一日でも早く終わってほしいとのことである。

「ムクタダは若すぎる。気持ちはわかるが今戦っても犠牲が増えるだけだ。これまで一体何人のイラク人が無駄に命を落としていったことか。不当に占領されているわけだから、戦う権利と意味はあっても、今はその時ではない。戦うのならば時と方法を考えなくては」とサラマッド。報道によると30歳前後と伝えられているムクタダも、イラク人に聞くと20代前半、いっても25歳くらいだという。「それは若すぎる。アメリカといっしょだなあ」と言うと、「まったくだ。何でもかんでもすぐ武力に訴えるしか能がない」と手厳しい。

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*上の写真は、アンマンにいる高遠さんたちから送られてきた寄付金で購入した医薬品をスレイマンさんがサドルシティーに届けたときに撮ったもの。サドルシティーでは上記で説明したような状況なので、医薬品の不足も深刻だ。治安が悪すぎて自分で直接行けないのがもどかしいが、こうして支援を繋ぐことは出来ている。「Gift From The People of Japan(日本の人々からの贈り物)」というラベルをひとつひとつの箱に付けてくれている。

以下スレイマンさんから(訳は高遠さん)
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サドルシティーではケガ人があふれています。もちろん病院に行けた人は病院が面倒を見てくれています。しかし、問題は多くのけが人は米兵や警察に尋問を受けたり捕まるのを恐れて病院に行けないでいることです。サドルシティーにはいくつかの家や建物が診療所となっていて、そこにドクターたちが出向いている状態です。私はそのうちのわりと大きい診療所を知っているので、そこに薬を届けました。サドルシティーの状況は最悪で、失業、電力や水も不足、そして治安悪化。サダム政権の時も彼らの日常はひどかったけど、今もまったく同じ状況です。

私は医薬品や包帯などの消耗品を購入してサドルシティーの診療所に届けました。私にとっても危険ではありましたが、なんとか無事に戻ってこれました。サドルシティーの人々は「日本人からの贈り物」を受け取って大変喜んでいました。このようなハードな状況にもかかわらず、もっとも必要な薬品などを届けてくれる日本人に感謝しますと言っていました。サドルシティーでは写真を撮らない方がいいと人々に言われましたので、私が届けた医薬品などの写真を添付します。明日には、バクーバとシャハラバンにも医薬品を届けられると思います。そうしたら、書類や写真などをまた送ります。

スレイマンより
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